消防車両最大手として
画期的な製品で需要を生み出す 【モリタホールディングス】

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前例にとらわれない
画期的な製品で需要を喚起

シェア拡大の大きなきっかけになったのが、新しい概念の消防車両の開発です。たとえば、当社グループの「ミラクル・キャフス・カー」は、「CAFS(Compressed Air Foam System)」と呼ばれる仕組みを搭載した画期的な消防ポンプ自動車です。水に、環境にやさしい少量の消火薬剤を加え、そこへ圧縮空気を混合することで発泡させます。水の表面積が大きくなることから少量の水で高い消火性能を発揮できるだけでなく、泡を使うためホースが細く軽くなり、消防隊員の負担を軽減するというメリットもあります。

泡で消火する「ミラクル・キャフス・カー」は、今後の海外展開でも中核を担う

07年に「ミラクル・キャフス・カー」の販売を開始したときには、どの自治体でも「本当に泡で消えるのか?」と半信半疑といったところでしたが、実際に使っていただくと、「従来の消火戦術を変える」と高い評価をいただけるようになり、引き合いが急増しました。

13年10月に行われた「東京国際消防防災展」では、小型車両にもかかわらず、13メートルのブーム(クレーンのような構造物)を備えた多目的消防車(MVF)を発表しました。狭い場所での消火・救助作業が可能とあって、多くの問い合わせをいただいており、早くも手応えを感じています。

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