岡山県奈義町が創った「新しい仕事の形」

「地方は働く場所がない」という不安を解消

顧客視点を生かした商品開発も

イラストの得意な方が考案したという有限会社阪本鶏卵のお歳暮ギフトの試作アイデア。

「しごとコンビニ」を利用した地元企業はどんなメリットを感じているのだろうか。お歳暮ギフトの詰め合わせ内容の検討などを発注した有限会社阪本鶏卵の阪本晃好社長は次のように語る。「私どもの会社は養鶏場から加工品まで一貫生産している会社ですが、PR活動までなかなか手が回らない状況でした。新商品の開発でも、私どもだけでは作り手の目線になりがちです。しかし、今回消費者感覚を生かして出来上がった商品は、こちらが考えもしなかった新鮮なネーミングやデザインで売れ行きもよく、リピートしてくれるお客様も増えています。今後はネット通販回りのお仕事もお願いできればと思っています」。

有元さんは、企業の商品紹介や奈義町のフリーペーパーでライターとして活躍している

他方、この仕事に関わった1児の母である30代の有元ゆかりさんは、企業サポーターズの1人。「子供との時間を大切にしながらも空いた時間を有効に使って、仕事を通して社会貢献したいと思っていました。自分が好きなことをやって喜ばれるのはとても楽しいですね」。

また、60代の菅原昭子さんは、奈義町に移住して3年目。「移住当初は周囲との接点がなかなかつくれませんでしたが、『しごとコンビニ』をきっかけに地域の方と話をする機会が増え、知り合いも増えました。若い時は家庭のために働いていましたが、今は働くことが自分の意欲につながっています。縫物が好きで、思い出の品をリメイクするといった仕事にもトライしています」。

菅原さんは、得意の裁縫で子育ての町だからこその商品を開発している。

行政だけではできない柔軟性とスピード感を実現

奈義町役場遠山 健一朗

事業開始当初から、運営スタッフときめ細かいミーティングを行ってサポートしています。「まちの人事部」は、役場にはない視点で事業を展開し、丁寧なヒアリングによってつねに登録者の要望に寄り添って仕事を生み出しているのがすごいところ。また、テレワーク推進のためのパソコン教室開催など仕事の前段階での人材育成も、柔軟な発想とスピード感で取り組んでもらっています。今後もさらに、喜びや安心、楽しみなど付加価値のある働き方を生み出せるように展開していってもらいたいと考えています。

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