岡山県奈義町が創った「新しい仕事の形」

「地方は働く場所がない」という不安を解消

仕事を人に合わせることで「働く」ことを「楽しく」

一井 奈義町では町外に働きに行く人も多いのですが、「しごとコンビニ」を利用すれば、地元で自分のやりたい仕事や自分の希望する働き方で働くことができるのです。すでに登録者の中には月15万円を稼ぐ人も出てきています。

井上 登録者の希望する仕事や働き方を実現するために、「しごとコンビニ」では関係者会議を毎週行っています。登録者の方々の悩みや課題を速やかに解決していくことがいちばん大事だと思っているからです。

野菜売り場のポップの試作品。「しごとコンビニ」がきっかけで今まで気づかなかった才能に目覚める人もいるよう

一井 このように、役場、町民、民間企業が一体となって、利用者の声をくみ取っていくことで硬直的な運営を回避しています。目標達成のために細かく修正をしながら運営できる官民連携が、「しごとコンビニ」の特徴です。ある意味で、地方創生推進交付金をシードマネーにスタートアップ企業を育成しているようなものだといえるでしょう。

日下 はたらこらぼは「はたらく を たのしく」が企業理念です。だからこそ、子育て世代のお母さんたちにも笑顔で仕事をしてほしいと強く思っています。特に小さなお子さんがいると、看病などで急遽仕事を抜けたり休まなくてはならない機会も多く、”申し訳ない”という気持ちが積み重なり疲弊しがちです。こうした状況を、チームで補い合い、自ら時間を選び働ける環境をつくることで、働くことを楽しいと感じ、子育てに前向きになっていただきたいのです。

一井 一方で、地元企業の中にはSNS発信やマーケティングをやりたくても手が回らないことが少なくありません。その部分をしごとコンビニのメンバーがカバーすることで企業にとってもプラスになるというケースが増えています。個々の好きや得意を活かして、企業のやりたいけどできないことを解決したことは大きな成果だと思います。

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