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田中圭やDA PUMPが2018年ブレークした理由 ビジネスチャンスは「真ん中」にあった

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  • 木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
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本来この手のランキングや賞は、いわゆる“新星”のためにあるようなものですが、「2018年はフレッシュな存在よりも、ある程度の実績と知名度を持つ“中堅クラス”が選ばれた」ということ。男女ともに“新星”でも“ベテラン”でもなく、真ん中の“中堅”がブレークしたのです。

ただ、この現象は俳優に限ったものではありませんでした。

くっきーの躍進と賞レース王者の停滞

「2018年のブレイク芸人」の象徴となっているのは、野性爆弾のくっきーさん(42歳)。白塗りメイクなど規格外の芸風に加え、「崖っぷちホテル」(日本テレビ系)、「MASKMEN」(テレビ東京系)のドラマ2作に出演し、展覧会「超くっきーランド」が各地で行われて盛況でした。

同期のブラックマヨネーズ、次長課長、チュートリアル・徳井義実さんらが先に売れていく中、くっきーさんは、まさに遅咲き。そのほかでは、“新星”にあたる、ひょっこりはん(31歳)が人気者となりましたが、発掘した日本テレビを中心にした瞬間的なスポット出演が多く、年間を通してのブレーク芸人とは言いがたいところがあります。

また、ブレーク芸人の登竜門となっているお笑いの賞レースでは、「R-1ぐらんぷり」(フジテレビ系)で濱田祐太郎さん(29歳)、「キングオブコント」(TBS系)でハナコ(菊田さん31歳、秋山さん27歳、岡部さん29歳)、「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)で霜降り明星(粗品さん25歳、せいやさん26歳)と、いずれも“新星”が優勝しました。

しかし、現時点ではまだブレークという段階まで至っていません。各賞レースの審査員を務めた先輩芸人たちは“新星”の出現を後押ししたものの、期待されたほどメディアや一般人の反応がなく、「即ブレークというわけにはいかなかった」のです。

船越英一郎さん、貴乃花さん、水卜麻美アナらのモノマネで、くっきーさんとのセット出演が多かったガリットチュウ・福島善成さん(41歳)を見ても、“新星”や“ベテラン”より「真ん中である“中堅”の活躍が目立った1年」と言えるのではないでしょうか。

音楽業界に目を向けると、9月16日で芸能界引退した安室奈美恵さん(41歳)が圧倒的。「オリコン年間ランキング 2018」の「年間アーティスト別セールス部門」1位、『日経トレンディ』の「2018年ヒット商品ランキング」1位に輝きました。

また、印象度の高さやブームという面で見ると、DA PUMPも忘れてはいけないでしょう。「U.S.A」のMV再生数が1億回を突破するなど、歌とダンスが大流行。16年ぶりの「NHK紅白歌合戦」出場が決定したほか、「日本レコード大賞」の有力候補となっています。

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【安室と乃木坂の総売り上げは100億円超】

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