リサイクルに革命!古紙「その場で」再生紙に 機密情報を完全抹消、紙の購入量も削減
再生紙を通じて、障がい者の「やりがい」を創出
愛知県豊橋市役所では「RECOTiO」を導入し、庁内障がい者ワークステーション「わくわく」で、再生紙の生産を行っている。総務部の中西実沙氏は導入の経緯についてこう語る。
「530(ゴミゼロ)運動発祥の地として知られる本市は、『第5次豊橋市総合計画』においても環境を大切にするまちづくりを目指し、庁舎に緑のカーテンを張ったり、市民の方に向けて、紙袋など雑紙の回収を呼びかけたりしてきました。今回、用紙リサイクルのさらなる促進と『わくわく』のスタッフの職域拡大の一つとして導入に至りました」
「わくわく」のスタッフが庁内の各課を回り、古紙を回収。毎朝4.5キログラムの古紙を投入して、16時ごろには、約900枚のA4用紙ができあがる。印刷まで「わくわく」で請け負っており、生産された紙は、庁内の名刺や配布文書に活用されている。「わくわく」支援員の森敬司氏は、導入の効果について、環境美化以上の手応えを感じている。
「市役所ではまだまだ紙文化が根強いため、需要は高い。職員は印刷業務をこちらに委託することで本来の業務に集中できますし、また、『わくわく』のスタッフにとっても、実際に各課を回って、顔の見える相手から必要とされることで、働きがいを持って仕事ができています」
森氏は今後さらに、庁内での古紙回収と再生紙生産を徹底していくと言う。単なるリサイクルにとどまらない、豊橋市役所ならではの「働き方改革」に注目だ。
“SDGs時代の環境と社会、そして未来へ”をテーマに、環境への関心の高いビジネスパーソンや一般消費者、行政・自治体など、環境を取り巻くさまざまなステークホルダーが集まる展示会にデュプロが出展します。