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落語家はなぜ噺を忘れないのか 柳家花緑著

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伝承芸で台本のない古典落語を噺家はいかに覚え、自分のものにするのか。戦後最年少で真打に昇進した人気落語家が語る噺家の“手の内”。

著者は師匠の噺を一言一句違えずにノートに書き起こし暗記していくタイプだが、兄弟子の立川談春は一度聞いただけで覚えてしまう天才肌とか。しかし誰しもそのネタを自分の芸にするため試行錯誤しながら創意工夫を重ねている。その時間とそこに込められた情報が噺をただの台詞としてではなく、ひとつの短い芝居のように立体的なものとして落語家の頭に刻んでいくのだという。

祖父である人間国宝五代目柳家小さんをはじめ名人たちの教えが、個性豊かなエピソードも交えて綴られている。

角川SSC新書 840円

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