NYダウ545ドル下落、株安はいつ止まるのか 9月の消費者物価指数は市場予想を下回る
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は連日の大幅安となり、ダウ平均株価は500ドル以上値下がりしたほか、ハイテク株の多いナスダック総合指数も100ポイント近い下げとなった。金利上昇を巡る懸念や企業決算への警戒感から売りが膨らんだ。
S&P総合500種指数は2.1%安で引け、6営業日連続の下げとなった。前日は3%下げていた。一時、2.7%下落し、7月上旬以来の安値をつけた。
ナスダック総合指数は、8月29日につけた終り値の最高値を9.6%下回る水準で引けた。一時、終値最高値を10.3%下回っていた。
金利上昇と米中貿易戦争が企業業績に影響し、株価はなかなか回復しない可能性があると投資家は懸念している。
投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は一時28.84まで上昇した。その後前日比2ポイント高の24.98と、2月12日以来の高水準で終了した。
米原油在庫が予想を上回る水準となったことから、原油価格は約2週間ぶり安値をつけた。これを受けてエネルギー関連株が売られ、S&Pエネルギー指数<.SPNY>は約3.1%下落した。
金融株指数<.SPSY>は2.9%安。大手3行の決算発表をあすに控え、銀行株<.SPXBK>は2.7%下げた。
前日最も下げがきつかったテクノロジー関連株<.SPLRCT>は、1.3%安となった。
この日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びにとどまったことから、インフレ圧力が高まるとの懸念が和らぎ、株価を下支えした。
CPI統計を受け、米国債利回りは1週間ぶり低水準を記録。株式投資家の間で安心感が広がった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.52対1の比率で上回った。ナスダックでは2.66対1で値下がり銘柄数が多かった。
S&P総合500種構成銘柄をみると、52週高値を更新した銘柄はなく、62銘柄が新安値を付けた。
ナスダック総合構成銘柄では6銘柄が新高値を更新し、291銘柄が新安値を付けた。
米取引所の合算出来高は114億4000万株で2月以来の高水準。直近20営業日の平均は76億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25052.83 -545.91 -2.13 25518.3 25683. 24899. <.DJI>
9 64 77
前営業日終値25598.74
ナスダック総合7329.06 -92.99 -1.25 7388.07 7493.2 7274.0 <.IXIC>
1 4
前営業日終値 7422.05
S&P総合500種 2728.37 -57.31 -2.06 2776.87 2795.1 2710.5 <.SPX>
4 1
前営業日終値 2785.68
ダウ輸送株20種 10397.23 -153.69 -1.46 <.DJT>
ダウ公共株15種723.37 -16.17 -2.19 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1229.36 -12.74 -1.03 <.SOX>
VIX指数 24.98 +2.02 +8.80 <.VIX>
S&P一般消費財847.38 -14.62 -1.70 <.SPLRCD>
S&P素材 336.06 -4.07 -1.20 <.SPLRCM>
S&P工業 618.11 -14.40 -2.28 <.SPLRCI>
S&P主要消費財536.41 -12.72 -2.32 <.SPLRCS>
S&P金融 438.73 -13.25 -2.93 <.SPSY>
S&P不動産 190.77 -5.71 -2.91 <.SPLRCRE
C>
S&Pエネルギー538.87 -17.17 -3.09 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1038.71 -28.44 -2.66 <.SPXHC>
S&P通信サービス 149.02 -1.26 -0.84 <.SPLRCL>
S&P情報技術1205.14 -15.48 -1.27 <.SPLRCT>
S&P公益事業 268.63 -5.40 -1.97 <.SPLRCU>
NYSE出来高12.47億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22525 - 55 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限円建て 22485 - 95 大阪比 <0#NIY:>
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