「Amazon SaaSストア」の可能性 クラウド上でオンラインソフトウェアを提供
新たな事業の柱を生み出し、育てる場にしたい
当社は統合業務システム、CRM、SFA、受注管理システム、在庫管理システムなどの改善・効率化支援サービスなどを受託開発によって提供するシステムインテグレーターです。AWSパートナーではありますが、これまでパッケージソフトなどを販売した実績はありません。
当社を取り巻くビジネス環境を見ると、受託開発だけでは厳しさが増すことが予想されます。自社開発を含め、事業のポートフォリオを広げる必要があり、その一つとしてSaaSプロダクトの開発・販売を検討しました。当社には、自社で利用していたプロジェクト管理ツールがあったので、まずはこれをSaaSプロダクトとして製品化しようと考えました。
これをパッケージソフトで販売しようとすると製造原価など大きなリスクが生じますが、クラウドを利用すれば、「まず、売ってみる」といったことも容易にできます。さらに本格的に販売することになった時にも、その後のバージョンアップなどの対応を柔軟に行えます。
今後については、プロジェクト管理ツールに次ぐ新商品として、AI(人工知能)を活用したOCRソフトウエアの販売を予定しています。「Amazon SaaSストア」で商品を販売するためには、弊社システムとのデータ連携を行う必要がありますが、そのような技術的なことについても細かく対応してくれるのは助かります。
このほか、AWSのパートナーには、AIやIoT(モノのインターネット)などさまざまなテクノロジーを持つ企業がそろっているので、これらの企業とのコラボレーションによりシナジーを発揮できるのではないかと期待しています。
「Amazon SaaSストア」を利用して、リスクを抑えながら、当社の新規事業の柱を生み出し、 大きく育てていきたいと考えています。