「Amazon SaaSストア」の可能性 クラウド上でオンラインソフトウェアを提供

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

AWSはクラウド基盤サービスで、2006年に提供が開始された。阿部氏はこう続ける。「メガバンクなどの、大手金融機関でもAWSを採用されるケースが増えています。企業においてもクラウドやSaaSがスタンダードになりつつある手応えを感じています」

クラウドのメリットを享受できる
「Amazon SaaSストア」

SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)は、クラウド上でソフトウエア・アプリケーションを提供するサービスである。企業はサーバーを自前で用意する必要がないため、初期費用を抑えることができる。また、利用者はいつでも最新版のソフトウエアを割安な料金で使うことができるのが利点だ。

アマゾンジャパン
デジタルソフトウェア ビデオゲーム
プログラムマネージャー
白石 翔太

そして、アマゾンジャパンは、AWSとともに、18年5月、そのメリットを顧客が享受できる新たな取り組みをスタートさせた。「Amazon SaaSストア」である。 アマゾンジャパン デジタルソフトウェア ビデオゲーム プログラムマネージャーの白石翔太氏は次のように紹介する。

「『Amazon SaaSストア』は、クラウド上で提供するオンラインソフトウエアを専門に扱うストアです。オンライン上で必要な機能を必要なだけ利用できるだけでなく、SaaS商品の比較検討・購入・管理までがワンストップでできるのが大きな特長です」

アマゾンジャパン
ソフトウェア・ビデオゲーム事業
本部長
大石 圭介

白石氏によれば、SaaSのニーズが高まる一方で、事業部門が個別に購入して利用するため、情報システム部門などがその把握や管理に苦労するケースが増えているという。「Amazon SaaSストア」であれば、購入や管理もまとめて行うことができるので便利だ。

アマゾンジャパン ソフトウェア・ビデオゲーム事業本部長の大石圭介氏は、「Amazonでは、SaaS商品を提供するメーカーに対し、契約から開発・販売・決済、さらにはマーケティングなどを支援します。そのため、メーカー企業様にはコア業務に特化しながら、販売機会を拡大いただけます。お客様、メーカー、社会の『三方良し』の実現を目指しています」と語る。働き方改革などで効率的に企業活動をしたいというニーズにも応えるサービスになりそうだ。

次ページナビタイムジャパンの活用事例