日本型プライベートエクイティが変える経済

ハートのある投資で産業インフラとなる

ヘアカット専門店「QBハウス」を運営するキュービーネットホールディングスは2018年3月、東京証券取引所第1部に上場した。同社はメニューをカットのみに絞り、10分・1000円(税抜)で提供する。1996年に1号店を出店して以来、国内店舗数は548店、海外でもシンガポール、香港、台湾、米国などに120店を運営する(いずれも18年6月現在)。

「QBハウス」の真のパートナーとして

インテグラルが「ハイブリッド型投資」により同社の株式を譲り受けたのが14年のことである。代表取締役社長の北野泰男氏は「これまで複数のPEファンドとの付き合いがありましたが、どうしてもファイナンスやエグジットの観点が中心で、なかなか中長期的な視野に立った経営施策を打つことができませんでした。その点でインテグラルは、『上場はあくまでも通過点でありゴールではない、海外展開も含め御社が将来やりたいことを応援したい』といったことを本音で語ってくれました」と振り返る。

(写真左から)
インテグラル アソシエイト
愛場 啓介
キュービーネットホールディングス
代表取締役社長
北野 泰男

あらためて言うまでもなく、事業は成長を継続することが重要である。エグジットの時点で、どちらかが儲け、どちらかが損をするというゼロサムゲームではない。特にキュービーネットホールディングスのように海外展開を進めようとする企業にとっては、長期的な視野に立った経営戦略の実行が欠かせない。

インテグラルは、投資先経営陣とともに将来像を描き、その達成に向け経営・財務の両面でサポートを行ってきた。インテグラル アソシエイトの愛場啓介氏は「キュービーネットホールディングスには、現在も『ハイブリッド型投資』を継続するとともに、当社のメンバーが取締役として経営に携わっています。私はIPO(株式新規公開)の準備段階からサポートをさせていただきましたが、文字どおり北野社長や経営幹部の方々と膝をつき合わせながら一つひとつ課題を解決してきました」と振り返る。

北野氏は「『こっちは株主だから』と高圧的に指示するのではなく、まさに経営のパートナーとして、事業に必要な取引先や人材の紹介などまで親身にサポートしてくれました。インテグラル自身の意思決定も早く、何より、何でも明るく前向きに対応してくれるのは感心しました」と語る。

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