Hybridな知見が社会に必要とされている 「会計」・「税務」・「ファイナンス」を複合的に学べる環境と、効率的な学習を可能とするコーチングがキャリア価値(稼ぐ力)を最大化する。

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解説編
卒業生の忘れられない言葉とは

インタビューにも登場した会計ファイナンス研究科長の武見浩充教授には、忘れられない言葉がある。「卒業後に中国に帰って会社を起こした留学生と再会した際、先生に会社を潰さない方法を学んだ、と言われました」。はなから、彼女は起業を見据えながら学んでいたと言う。が、実感のこもったひと言から、会計ファイナンス研究科で得た知や技能がよほど身を助けたのではないかと想像してしまう。確かに、会社を潰さない方法論も稼ぐ力の大切な要素に違いない。

彼女のように、会計ファイナンス研究科の1割程度を占める海外からの留学生は起業を視野に入れている者が少なくない。このほか、社会人が約半数。一方、千葉商科大学の卒業生は全体の1割に満たない。なぜ、かくも多様な層から選ばれているのだろうか。「市川における土日の集中講義に加え平日の夜間には丸の内や虎ノ門のサテライトで開講するなど、社会人に対してビジネスのコアタイムを外したカリキュラムがフィットしているのではないでしょうか」とは武見教授の見立てだ。

しかし、はたから見ると、会計ファイナンス研究科ならば稼ぐ力を確実に身に付けることができる、との評価が広がっていることが大きな要因として浮かび上がってくる。武見教授が応える。「確かに、たとえば税理士さんの世界は強いコミュニティが機能しており、私どもの教育内容についても口コミで浸透しているようです」。卒業生が同僚や後輩たちに語りかけるリアルな感想、あるいは卒業生自身が仕事場やクライアントの前で見せる立ち居振る舞いも注目度の向上に寄与しているのであろう。

実際、社会人学生の満足度は高い。「定員は70名ですが、別途毎年20名弱が科目等履修生の制度を使って卒業後も学び続けています。数多くの社会人学生が稼ぐ力を磨いているという手応えを感じているからこそ、これだけの人数に達しているのだと確信しています」。何しろ、手厚い。すべての講義を録画しているので欠席した場合はDVDでフォローすることが可能。公認会計士から税理士、ファイナンシャルプランナーに加え、内部監査人やIFRS(国際財務報告基準)に至るまでさまざまな専門を目指す学生への道具立てもしっかりとラインナップする周到さだ。このように、多忙な社会人学生に寄り添いながらも、アウトプットを求めるハードルは決して下げない。

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