プチ高年収でも貯金できない人の4つの習慣 本当の金持ちこそ「貯めるコツ」を知っている

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最後の4つ目は、「高年収の人は忙しい人が多く、忙しさにかまけておカネと向かい合う習慣を持っていない」ことです。ある程度家計に余裕があるため、支出に気を使わず、支払わなくて済んだおカネまで払ってしまうことが多々あるのです。たとえば、ネット情報にちょっとでも時間をかけてスマホの料金プランを変更するだけで、月当たり数千円の支出が減る場合があるのに、そのままにしている、などです。このように、「忙しい」を理由にしていると、ろくなことはありません。

こうした人に共通する特徴は、「面倒くさがりで行動に移さない」点です。なかには「私がいなくなったら、経済に貢献する人が少なくなる」などと言い訳する人までいます。もしドキッとした人は、ぜひ改善するようにしましょう。

さらに何のためにおカネを貯めるのかを明確にせずに、1つの口座に「生活資金」と「貯蓄すべき資金」を混同している人も、やはりおカネは貯まりません。1つの口座に一緒くたにしていると、生活費との線引きができず、結局貯蓄を取り崩すという傾向になりやすいのです。改善するには、おカネを貯める目的を明確化し、目的別に口座を分け、目的を実現するのに向いている制度や商品で貯蓄することが必要です。

貯めたいのなら、まず支出に意識を向けることから

たとえ今は収入が高くても、病気になったり、リストラに遭ったりなど、人生はいつ何が起こるかわかりません。おカネが必要になったときに、いつでも使えるように準備しておくことは大切です。

おカネが貯められないと思っている人は、まずは自分のおカネを、何にどれくらい使っているかを書き出すなどして、支出に意識を向けるようにしましょう。また、漠然とおカネを貯めるのではなく、前出のように、おカネを貯める目的を明確にし、目的別に口座を分けることもポイントです。

毎月、貯蓄する流れを作ることも重要です。「余ったら貯蓄をする」のではいけません。給料などの収入が口座に入ったら、真っ先に貯蓄分を取り分け、「残りのおカネで生活する」という姿勢が大切です。この貯蓄の流れは「手動」で行うのではなく、「自動(振り替えなど)」で行い、さらにこうして分けた貯蓄を、たとえば財形貯蓄や社内預金、あるいは60歳以上にならないと受け取れないiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入するなど、簡単に取り崩せないような「強制的な仕組み」を活用するとよいでしょう。

人の人生は「どんなおカネの使い方をするか」によっても、決まります。「どんなおカネの使い方をしたら理想の人生を送れるのか」を考えてみると、今よりもずっと有効なおカネの使い方ができるはずです。ぜひ実践してみてください。

頼藤 太希 Money&You 代表取締役、マネーコンサルタント

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よりふじ・たいき / Taiki Yorifuji

(株)Money &You 代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に創業し現職へ。Webメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通してお金の情報を日々発信中。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『60歳からの新・投資術』(青春出版社)、『50代から考える お金の減らし方』(共著)など書籍90冊、累計180万部。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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