iPhoneX最速レビュー、使って分かった超進化 「全面ディスプレー」がすべての始まりだった

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

今回の場合「全面にディスプレーを配置する」というデザインから出発した。その実現のためには、有機ELを採用して内部で折り曲げて内蔵するアイデアの特許を取り、ホームボタンを廃止してジェスチャーに置き換え、Face IDに至ってはTouch IDが搭載された5年前からの研究開発の成果を投入した。その生体認証を実現するため、機械学習に長けた強力なA11 Bionicプロセッサーが用意された。

アップルは、iPhone 10周年の年に当たる2017年に、こうした新しいチャレンジが詰まったiPhone Xがリリースできたのは、偶然の一致だったと強調する。

iPhone Xが次の10年を作っていく

よりディープなリポートを読みたい方は有料メルマガ「松村太郎のシリコンバレー深層リポート」をご購読ください。詳細はこちら。なお、10月26日には購読者限定ミートアップイベントを実施しました。ご来場の皆さま、ありがとうございました!

実際にiPhone Xを日常の中で使ってみるまでは、ホームボタンがないiPhoneが、今後のスタンダードになり得るのかどうか、疑問を持っていた。確かにコンパクトで大画面を実現するスマートフォンは、モバイルでビデオを楽しむ世代にはぴったりだが、本当にこの姿で次の10年を突き進むのか、自信が持てなかった。

しかし、アップル社内でもさまざまなチームが連携してチャレンジを乗り越えて実現したiPhone Xに実際に触れてみれば、このまま10年を作っていく可能性を、十分に感じることができた。

2017年モデルとしてのiPhone Xは、プレミアムモデルとの位置付けで、価格も最も高い。ただし、iPhoneの次の10年を見るうえでは触れてみるべきだし、今までの10年を忘れてしまうほど、手に馴染む快適な1台となるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事