米国株式市場､主要指数が連日の最高値更新第3四半期企業決算は前年比5.5％増益見通し

2017/10/04 8:20

　10月3日、米国株式市場で主要3株価指数およびラッセル2000指数が終値で最高値を更新。9月米自動車販売が堅調だったことを受け自動車株が買われたほか、航空株の上昇も指数を押し上げた。写真はニューヨーク証券取引所、3日撮影（2017年　ロイター／Brendan McDermid）

［ニューヨーク 3日ロイター］ - 米国株式市場で主要3株価指数およびラッセル2000指数が終値で最高値を更新。9月米自動車販売が堅調だったことを受け自動車株が買われたほか、航空株の上昇も指数を押し上げた。

大手自動車メーカー各社が公表した9月の米新車販売台数は増加。ハリケーンに見舞われたテキサス州などでの車両の買い替え需要が追い風となった。

これを受け、ゼネラル・モーターズ（GM）<GM.N>は3.1％高となり取引時間中の最高値を更新。フォード・モーター<F.N>は2.1％高となった。

航空株も上昇。デルタ航空<DAL.N>は6.6％高となり、S＆P500構成銘柄のなかで上昇率トップ。ユナイテッド・コンチネンタル<UAL.N>も6.1％高。S＆P1500航空株指数<.SPCOMALI>は5.5％高だった。

2日に発表された9月の米ISM製造業景気指数など直近の良好な米経済指標が素材株や工業株など景気敏感株の押し上げにつながっており、主要株価指数を最高値に押し上げている。

BB＆Tウェルス・マネジメント（アラバマ州）のシニア・バイス・プレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「景気敏感株への資金シフトが観測されており、投資家が直近で発表された良好な経済指標を信頼していることを示している」と指摘。同時に米朝間の緊迫化などの一部懸念は脇へ追いやられているとの見方を示した。

またトムソン・ロイターの調査によると、米S＆P総合500種指数採用企業の2017年第3・四半期決算は前年同期比5.5％の増益となる見通しで、良好な企業業績見通しが高水準のバリュエーションを支えているとみられている。

個別株では米住宅建設大手レナー<LEN.N>が4.8％高。第3・四半期（6─8月）利益が市場予想を上回った。

高速道路のサービスエリアでコンビニ運営を手掛ける米トラベルセンターズ・オブ・アメリカ<TA.O>は8.4％高。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>がトラベルセンターズの競合であるパイロット・フライングJの株式38.6％を取得すると発表したことが材料視された。

ニューヨーク証券取引所の騰落銘柄数は、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回り、比率は1.30対1だった。ナスダックも1.20対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約59億株で、直近20営業日平均の63億株を下回った。

終値前日比％始値高値安値コード

ダウ工業株30種 22641.67 +84.07 +0.37 22564.45 22646.32 22562.90 <.DJI>

前営業日終値 22557.60

ナスダック総合 6531.71 +15.00 +0.23 6523.74 6532.18 6509.71 <.IXIC>

前営業日終値 6516.72

S＆P総合500種 2534.58 +5.46 +0.22 2530.34 2535.13 2528.85 <.SPX>

前営業日終値 2529.12

ダウ輸送株20種 9973.80 +65.97 +0.67 <.DJT>

ダウ公共株15種 723.59 -1.88 -0.26 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1182.43 +3.68 +0.31 <.SOX>