ノキアの携帯事業買収。マイクロソフトの賭け モバイルでの逆襲狙う

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ただ、バルマー氏の積極的な戦略を支持する声もある。

CCSインサイトのジョフ・ブレイバー氏は、「これは壮大かつマイクロソフトに必要な賭けだ。ウィンドウズ・モバイル・フォンが何年にもわたり不発だったが、今やり方を変え、ソフトウエアとハードウエアの両方を支配しようとしている」と述べた。

エロップ氏はマイクロソフトで、ノキア買収後のデバイス部門の責任者となる。2014年第1・四半期に取引が完了する見込み。

かつては携帯電話で市場をリードしていたノキアは、アップルやサムスン電子<005930.KS>といったスマートフォンメーカーの勢いに圧倒され、苦戦していた。

ノキアは2011年にマイクロソフトと提携関係を結んだ。同時に、マイクロソフトの携帯向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」へ乗り換えるという賭けに出たが、アナリストはまだ期待通りの成果をあげていないと指摘している。

マイクロソフトのバルマーCEOは声明で、「未来に向けた大胆な一歩。従業員や株主、両社の製品の購入者全てが利益を享受できる」とコメント。そのうえで「携帯電話におけるマイクロソフトの市場シェアが拡大し、利益が高まる。また、マイクロソフトとその提携先にとって、全般的にチャンスが増えることにもなる」と指摘した。

ノキアは声明で、取引が完了し次第、エロップCEOと同社の幹部がマイクロソフトに移籍すると明らかにした。マイクロソフトでの役職については明らかになっていない。

新たなCEOが見つかるまで、Risto Siilasmaa会長が暫定CEOを務める。

マイクロソフトは今回の取引で、ノキアの特許のライセンス供与も受けることになる。取引はノキア株主と規制当局の承認を得る必要がある。買収には海外で保有する資金を充てる方針という。

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