BMW「5シリーズ」の最新進化は何がスゴいか 軽量化を徹底し、運転支援システムも充実
しかし新しい5シリーズでは、アダプティブ・クルーズ・コントロールと連動して、アクセルやステアリング操作まで自動化する「レーン・チェンジ・アシスタント」や「レーン・キープ・アシスタント」機能を搭載。特に15km/h以上から210km/hまで対応できるスピードレンジの広さで、近未来の「自動運転」にもう一歩近づくことになった。
インストルメントでは、最新世代の「iDrive」システムが採用されて、現代の高級車では欠かせないインフォテイメント系システムをさらに充実。10.25インチの大型ディスプレイとともにナビシステムやエンターテイメント、電話などの各種機能を満載するほか、7シリーズと同じく音声コマンドもしくはジェスチャーに対応する「ジェスチャーコントロール」も用意されることになっている。
また従来型5シリーズよりも面積を70%拡大された「BMWヘッドアップディスプレイ」にも、安全支援システムからナビ、オーディオまで多彩な情報が表示される。また、7シリーズ同様に、リモートキーで操作可能な最新のインテリジェントパーキングシステムにも対応するとのことである。
ゴージャス極まるインテリア
さらにインテリアの快適装備としては、イオンとフレグランス対応で各座席で空調の設定を好みに設定できるタッチセンサー式のオートエアコン「4ゾーンクライメートコントロール」をはじめ、マッサージ機能付きのリアシートなど、7シリーズにも負けないゴージャス極まる内容となっている。
今回発表されたのは、これから数多く誕生するであろうバリエーションの中でも、2017年2月頃に市場投入が予定されているヨーロッパ市場向けセダンについての第一報のみ。欧州仕様のパワートレインのラインナップは、ガソリンターボが最高出力252psの2リッター4気筒「530i」と、最高出力340psの3リッター直列6気筒「540i」。ディーゼルターボが最高出力190psの排気量2リッター4気筒「520d」と最高出力265psの3リッター直列6気筒「530d」の4モデルが設定されるとのこと。
トランスミッションは原則的に8段オートマチックで、AWDシステム「xDrive」も、一部モデルに組み合わせることが出来ると発表されている。
さらに2017年3月には、トータル出力252psの2リッター4気筒ガソリンターボベースのプラグインハイブリッド「530e iPerformance」、そして最高出力462psを発生する4.4リッターV8ターボエンジン「M550i xDrive」が追加設定されることも、既に現時点で公式に認められている。
日本市場への導入時期、価格などについては現時点では不明だが、最大のライバルであるメルセデス・ベンツ新型Eクラスが国内導入早々から評価を得ており、一日も早いリリースが待たれるところ。
(文:武田公実)
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