JR、メトロ、東急…使える「鉄道アプリ」は? 運行・駅情報から混み具合、遅延証明書まで

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山手線車内の状況を示すJR東日本アプリの画面

JR東日本のアプリは、同様の機能(ただし乗換出口案内はない)に加えエキナカ・マチナカの利用に役立つ案内などがある。「おみやげMAP」といった機能もあり、急いで手土産を買わなくてはいけないときなどには参考になる。スキマ時間を楽しむためのコンテンツというのも準備されている。

このアプリで特筆すべき機能は「山手線トレインネット」である。山手線の列車がどのあたりを走っているかだけではなく、新型のE235系の列車かどうかまで表示される。また、車内の冷暖房の効きぐあいや、混雑率といった情報も1両ごとに表示される。見ると、ラッシュ時でも混雑の度合いがひどい車両とそうでもない車両があるので、乗車の際には参考になるだろう。

東急のアプリは、列車の走行位置を示す「列車在線位置」をメインにしており、それに加えて駅間の所要時間や時刻表、駅情報、乗換案内が表示されるようになっている。加えて、東急バスの案内も表示されるようになっており、東急エリアで暮らす人には便利なものになっている。

列車在線位置の機能では特急や急行、準急、普通などの列車種別も表示され、優等列車と普通列車の乗り継ぎを意識すると、どこで乗り換えればいいかがわかるようになる。また、東急関連施設で利用できるクーポンや、ゲームなどもある。

東急と近い形態のアプリを作っているのが京王だ。京王のアプリはどこを列車が走っているかといった情報はないが、運行状況は表示され、遅延証明書の提供もある。また、バスの情報やクーポンといった、より生活に密着したものを提供するようになっている。これで列車の運行状況が詳しく出るようになれば、すぐれたアプリとなるであろう。

大幅遅れの時にはどう表示する?

8月中旬、これらのアプリをインストールしたスマートフォンを持ち、筆者は各線に乗車した。

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ダイヤが大幅に乱れたときの東急線アプリ在線位置情報

渋谷駅から東急田園都市線に乗ろうとすると、信号故障でダイヤが大幅に乱れているとの駅での情報案内があり、そういった場合にどう表示されるかが気になった。列車がホームに入っても、在線位置は表示されない。とりあえず乗り、発車して三軒茶屋をすぎたところで、ようやく渋谷駅に表示される。90分程度の遅れである。100分を超えた遅れの列車は「※」で表示される。

相互乗り入れしている半蔵門線の位置情報を調べてみると「データが取得できない状況です。ご不便をおかけし、申し訳ありません。」と表示されていた。東京メトロが表示できないような状況でも、タイムラグがあってもなんとか東急のアプリは表示しようとしている。

二子玉川で大井町線に乗りかえると、大井町線の列車は正常に表示されていた。1分程度の遅れは正しく表示し、列車が進むのとシンクロしてアプリは動き、大井町に到着と同時にアプリの表示も到着となった。

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