グローバル経営支援セミナー トルコ編 トルコ経済の現状と投資の"魅力"
~日本企業の対トルコ投資の最新動向と"実務"~

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【講演Ⅰ】「トルコ投資の基本的手順について」

トルコ共和国首相府投資促進機関(ISPAT)
東京事務所 代表
関 仁 氏

海外からのトルコ投資支援のため、情報や現地訪問のアレンジなどを無料提供しているISPATの関氏は「法令はリベラルでさまざまな投資インセンティブもあり、投資しやすくなっています」と述べた。100%出資法人も設立できるが、現地での販売の目途が立っていなければ、JVやM&Aによる地元企業の営業力活用の余地は大きいと指摘。交渉の初期からトップが出てくるトルコ企業とのJV交渉は意思決定の速さがカギ、とした。不動産は原則、所有権100%取得が可能だが、工場用地は「インフラ、インセンティブが整った工業団地などを推奨します」と語った。

【講演Ⅱ】「トルコ市場におけるM&A動向分析」

S&P Capital IQ
営業部門
ディレクター
末松 丈明 氏

末松氏はトルコのM&A動向について解説。「高成長しているトルコの企業は買収プレミアムが高めになるので、適切な情報アクセスに基づく戦略が重要」と語った。トルコでのM&Aは09年を底に順調に拡大しており、業種では資本財、一般消費財や金融が上位を占める。同社はS&Pグループの中で、上場企業7万社、未上場企業300万社以上をグローバルでカバーする企業・マーケット分析ツールを提供し、買収候補のリストアップ、個別企業の分析から、妥当な買収価格算定まで、幅広くM&A業務を支援。「全世界、そして日本で多くの企業に採用されています」と実績を訴えた。

 

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