グローバル経営支援セミナー トルコ編
トルコ経済の現状と投資の"魅力"
~日本企業の対トルコ投資の最新動向と"実務"~
欧州危機、世界的な景気減速の中でも順調に経済成長してきたトルコについて、投資の最新動向と実務を解説する「グローバル経営支援セミナー トルコ編」が2月、大阪・名古屋・東京の3会場で開催された。
東京会場では駐日トルコ共和国大使のセルダル・クルチ閣下がオープニング・スピーチに立ち「日本とトルコは長い友好の歴史があり、政府間の連携は強化されています。トルコ経済の成功は信頼性、安定性、予見可能性にあり、これら3要因は今後も維持されます。安心して投資を」と呼びかけた。
三菱東京UFJ銀行国際業務部の濱村明彦副部長は、今秋開業予定の現地法人について触れ「一層充実した総合的金融サービスを提供します」とあいさつした。
【基調講演】「トルコの経済と投資環境について」
加納氏は労働力や地理の面からトルコの魅力について説明した。トルコの人口は7472万人(2011年末)で毎年約100万人のペースで増加。平均年齢も29.7歳と若く、今後の人口ボーナスが期待できる。EUとは関税同盟は結ぶ一方、加盟国ではないため労働力の移動が少なく、賃金も抑えられている。宗教はイスラム教だが、政教は分離され、政治も安定している。欧州、中東・北アフリカ、ロシア、アジアの接点に位置する地理的優位性もあり「トルコの拠点は、販売・生産、地域ハブなど、さまざまに活用できるのが強み」と語った。