有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

ガンで世界3位内目指す 買収価格はごく平均的だ−−長谷川閑史 武田薬品工業社長

3分で読める 有料会員限定

-- 今回なぜ8800億円もの大型買収に踏み切ったのか?

武田薬品が真の世界的製薬企業へ飛躍するには、強みである生活習慣病領域の充実に加え、アンメットニーズ(まだ満たされていない医療ニーズ)が高く、今後、事業の成長も期待できるガン領域で、世界的なリーディング企業としての地位の獲得が急務だった。が、パイプライン(新薬候補)の不足が響いて売上高では出遅れており、新薬の強化は喫緊の課題。従来は技術提携、製品導入が戦略の中心だったが、今後、ビジョンの実現、長期的な成長を確固にするため買収を決定した。

-- 武田にとってミレニアム社の評価はどのようなものか?

ガンや炎症疾患領域で卓越した研究開発力・販売力を持つ世界有数のバイオ医薬品会社であり、当社のパートナーとしてベストだと判断した。将来的に米国市場でブロックバスター(売上高10億ドルを超える大型製品)候補となる多発性骨髄腫治療薬ベルケードを販売しており、パイプラインも有望だ。その開発力は、ベルケードが臨床試験開始からわずか4年半で販売許可取得にこぎ着けたことでも明らかだ。また、調査会社によると血液学専門家やガン専門医から7番目に質の高い営業担当者を持つ企業として認知され、専門誌でも「働きたいバイオ製薬企業」として13位という高い評価を得ている。

武田は2010年前後に米国でプレバシド(潰瘍薬)とアクトス(糖尿病薬)が特許切れを迎える。すでに後継品を承認申請済みで、ぬかりはないが、ベルケードの成長が特許切れのマイナス分を最小限に抑える対策の一つになる。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数