マイクロソフト、10-12月利益が予想超え クラウド事業が拡大

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1月28日、米マイクロソフトの第2・四半期決算は、大幅なコスト削減とクラウド需要の増加で、売上高と利益がともにアナリスト予想を上回った。ニューヨーク州ガーデンシティーで昨年7月撮影(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

[28日 ロイター] - 米マイクロソフト<MSFT.O>が発表した第2・四半期(12月31日まで)決算は、大幅なコスト削減とクラウド需要の増加で、売上高と利益がともにアナリスト予想を上回った。

従来のソフトウエア事業の伸びが鈍化する中、同社はナデラ最高経営責任者(CEO)の戦略に基づき、クラウドサービス事業やモバイルアプリ事業に力を入れている。同社の株価は28日終値までの1年で26%超上昇しており、ナデラCEOの成長戦略に対する投資家の信頼を示している。

CEOは会見で「企業向けクラウドの市場は、われわれがかつて参入したどの市場よりも大きい」と語った。

マイクロソフトの株価は引け後の取引で3%上昇している。

非クラウドベースの従来型サーバーやクラウドプラットホーム「Azure」を含むインテリジェント・クラウド事業の10─12月売上高は5%増の63億ドルだった。

マイクロソフトは、同事業に区分されないクラウドベースの「Office 365」などを含めたクラウド関連の売上高は通年で94億ドルに達する見通しで、前四半期に予想した82億ドルを15%上回るとの見方を示した。

10─12月の総売上高はドル高やパソコン(PC)市場の低迷が圧迫要因となり、前年同期比10.1%減の238億ドルとなったものの、調整後の売上高は256億9000万ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の252億6000万ドルを上回った。

基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を含むPC関連事業の売上高は5%減の127億ドルだった。

ウィンドウズの売上高はPCの売れ行きを追うように推移している。調査会社IDCによると、10─12月の世界のPC出荷台数は前年同期比10.6%落ち込んだ。ただIDCは、最新OS「ウィンドウズ10」のリリースまでPCの交換を先延ばししていた企業が昨年のリリース後に買い替えを開始しており、PCの販売は年内に回復するとみている。

純利益は50億ドル(1株当たり0.62ドル)で、前年同期の58億6000万ドル(同0.71ドル)から減少。特別項目を除いた利益は1株当たり0.78ドルで、アナリスト予想平均の0.71ドルを上回った。

マイクロソフトは売上高の半分以上を米国外で稼いでいるため、為替変動の影響を受けやすい。10─12月の米ドルの主要通貨に対する平均価値は前年同期比11.7%上昇した。

*内容を追加します。

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