"天職難民"になる人には7つの特徴があった あなたも当てはまっていませんか?
3.損か得かを判断基準にしている
「有利な資格」「ニーズが高まる業界」のように、目先の損得で学びや仕事を選ぶことは、「天職難民まっしぐら」だと梅田さんは言います。
「いくら有利な資格を持っていても、業界のニーズが高まっていても、適性がなければ天職にはなりません。 また、最近は就職先を『成長できそう』という理由で選んだり、『成長できない』という理由で勤め先を退職したりする人が増えています。上司やお客様から頼まれた業務を『成長できそうにない』と断る人の話もよく聞くようになりました。
そのような基準で仕事を選んでいると、表面的な知識やスキルしか身につきません。実際に取り組みながら、自分らしさを生かした仕事のやり方を磨いていないと、天職だと思える仕事と巡り合ったときに、力不足を感じる原因となってしまいます」
4.苦手の克服に時間を費やしすぎている
「苦手なことは、いくら頑張っても『それなり』にしかなりません。しかも、それが好きでなおかつ得意な人と比べると、スキルを習得するまでに何倍もの時間がかかります。苦手克服に時間を費やしていると、好きなことに取り組む時間がなくなってしまうので、なかなか才能を磨いて、得意な状態にまで伸ばすことができないのです」
また、梅田さんによると、嫌いなことを我慢しながら頑張っていると、自ずとストレスを最小限にしようと防御機能が働き、感情にフィルターがかかってしまうのだそうです。
ストレスや嫌だという気持ち、辛さを感じにくくなる代わりに、喜びや楽しさ、好きな気持ち、幸福感も感じにくくなってしまっては、自分のしたいことがわからなくなるのも当然ですね。
過去の経験を無理に生かすのはNG
5.「もったいないから」と無理に過去を生かそうとする
仕事を選ぶときに「大学院まで行って建築の勉強をしたのに、ほかの仕事をするのはもったいない」「大企業を辞めるなんてもったいない」「成果を上げて周囲に認められているのに、この立場を捨てるのはもったいない」「勉強したんだから、知識を活かさないともったいない」と考えてしまってはいないでしょうか。
しかし、このように “過去のリソースを活かす”ことを軸に未来を描くのは、天職難民の特徴なのだそうです。
「過去のリソースを無理に生かそうとするのは、嫌いなデザインの洋服やサイズの合わない洋服を無理やり着たりするのと同じことです。
天職だと思う仕事に、これまでの知識や経験が役に立たないと思っても、巡り巡って必ず生きる時がくるものなので、無理やり活かそうとする必要はありません。逆に、したいことをするためにリソースが足りなければ、今から身につければいいのです」