「成果ゼロでの転職」からは何も得られない 将来の自分を想像して熱くなるな!

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人生には失敗はつきものです。しかし、同じ失敗をするにしても、周りの期待に応えようとマスクを被り続けた結果として失敗するのと、自分の信じる道を突き進んだ結果として失敗するのでは、まったく違います。後悔の度合も、そこからの学びも大きく違います。マスクを被ったうえでの失敗は、どうしても他人のせいにしてしまうのです。

なぜ、マスクを被るのかといえば、今の自分に自信を持っていないからです。自分の志や軸のようなものを強く持ってください。そして、少なくとも特定の事については「意図的に周りの話を聞かない」強さが必要です。

自分を強く持つために必要なもの

その強さの前提となるのが冒頭に申し上げた正しい努力の仕方とそれに伴う結果なのです。繰り返しですが仕事においてはそんなすぐに努力が結果として表れるわけではありません。したがって、正しい方向に向かって、継続的に努力をし続けることが求められます。

中村さんは、どのような努力をしているのでしょうか。海外駐在をしたいという目標に沿った事で、するべき事の整理が出来ていますか。

それを考えるためには、どんな人材であれば海外駐在を任せられるか、そしてどんな会社であればそのような機会があるか、考えるべきです。

語学力などは当然の前提でしょうが、そもそもの大前提として、「日本において仕事が出来るやつ」という条件はあるでしょう。つまり言葉の問題が100%無い前提の日本でなんの結果も出していないやつを会社の代表として海外に置けるか、ということです。何も海外駐在に限った話ではありません。何か大きなことを任せてもらおうと思ったら、まずは目先の小さなことでも結果を積み重ねていき、仕事における信用を積み重ねるべきです。近道はありません。

よく若い方で目先の仕事を疎かにして、「(より大きな、又は自分がやりたいと思う)仕事を任せてもらえない」と不満を言う方がいますが、大概のケースは今任せている仕事でも頼りないから大きな仕事を任せられないのです。つまり原因は自分の側にあるのです。

今の会社では海外クライアントを担当し海外出張も早速あったという事です。そのまま行けば海外駐在に必要な経験を積めるのではないでしょうか。

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