「残念な学歴」が、ボクの武器になった!

学歴なしでも成功する逆張りメソッドとは?

 いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)ディレクターが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

 

学歴エリートのアドバイスは役に立つのか?

非学歴エリートの安井元康です。皆さんからのキャリア相談をお待ちしております!
(撮影:今井康一)

皆さん、初めまして、今年5月に『非学歴エリート』(飛鳥新社)という本を出版させていただきました安井元康と申します。

私は現在、経営共創基盤(IGPI)という経営コンサル会社にディレクターとして勤務しております。「非学歴」と「コンサル会社ディレクター」というキーワードをふたつ並べましたが、ここには重要なポイントがあると思います。

相反、異文化、前例のない、異なる物の融合、突然変異、ユニークさ――。こうした要素は、多様性を求めざるをえない日本におけるキャリア形成を考えるうえで、欠かせないものだからです。

と、のっけからまじめくさった話はさておき、そのようなキーワードつながりで私自身の自己紹介を続けますと、学歴面では高校は都立高校(母子家庭だったので、私立なんかある意味「眼中になかった」)から明治学院大学(「最初の2文字で止めとけば」と残念がられたこと多数あり)ですが、仕事で一定の成果を出した後に、自費で英国ケンブリッジ大学大学院にてMBAを取得しています。このレベルの大学からケンブリッジのMBAに入り、卒業したのは私が最初だと思います(本人推定)。

キャリア面では、学費と生活費稼ぎのため、14歳から何かしらの仕事をし、大学卒業後、ベンチャー企業(という名の薄給の中小企業)勤務から、会社を東証マザーズに上場させ、上場後は経営企画、および財務の役員になりました。

ちなみに私が就職活動をしていた当時(2001年前後)は就職氷河期だっただけでなく、ITバブル崩壊後だったため、ベンチャー企業は間違っても新卒など募集していませんでしたが、「給料いらないので修行させろっ」と、今から思うと犯罪まがいのアプローチで仕事を得ました(この辺りの経緯は『非学歴エリート』をご参照、いや、きちんと購入のうえ、読んでください)。

その後、MBAを経て現在の会社へ勤務、という流れです。ここまではすべて20代のときの話ですが、聞いたことのないような弱小企業に新卒で入り、現在のようなコンサル会社へという経歴は、今の会社の中でも異臭、じゃなくて、異彩を放っています。当然ながらいわゆる学歴エリートの集う現在の会社では、大学までの学歴は社内で堂々の偏差値最下位を防衛し続けています。

そのようなかたちで、ある意味、王道を大きく外れて今まで生きてきたわけですが、だからこそキャリア形成においては、「世の中の常識」にとらわれないユニークなものの見方ややり方を必然と身につけてきた、と言えるかもしれません。

また、多くの若い方たちからキャリアや生き方に関するアドバイスを求められるのも、一般的な本に書いてあるような視点ではなく、私ならではのユニークな視点を期待して、ということなのかもしれません。

ちなみに余談ですが、『非学歴エリート』出版の経緯のひとつには、世の中にあふれるキャリア系の書籍の多くは、学歴も職歴もピカピカのいわゆるエリートさんたちによる「僕ってすごいでしょ?」的な、ある意味で「上から目線系」か、「低学歴一発逆転起業系」のふたつに分類できるものの、普通の学歴やキャリアを持つ大多数にとっては、そもそもの前提や状況が異なりすぎるため、あまり役に立たないのでは、と思ったことがあります。

あたかも、成功したければその二択で考えろ、と言わんばかりで、それが定説になっている感もあります。しかし、そうした世の中の定説を疑い、実際に行動に移すと見えてくる事実が多数あります。

ところで、前述の私の自己紹介で挙げたキーワードつながりだけでも、「MBAなどの資格は必要か?」「新卒でいい会社に入れなかったら終わりなのか?」「事業会社からコンサル会社などのいわゆるプロファームへの転職は難しいのか?」等々、さまざまな質問を受けることがよくあります。本日はその中でも「新卒でいい会社に入れなかったら終わりなのか?」について考えてみようと思います。

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