松下幸之助が年の初めに必ず語っていたこと 元旦こそ、目標や夢を大いに語ろう

✎ 1〜 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 最新
拡大
縮小
(写真 :花火 / PIXTA)

明けましておめでとうございます。いつも、「松下幸之助はなぜ成功したのか」の連載をお読みいただき、ありがとうございます。

「1年の計は元旦にあり」と言うことは、皆さん、先刻ご承知のことと思います。皆さんも、う~ん、今年はなにをやろうか、なにをしてやろうかと口には出さねど、心のなかで巡らせておられることと思います。

松下幸之助さんも、皆さんと同じように、考えを巡らせていました。1月3日になると、毎年電話がかかってきました。夕方、来てくれ。6時ごろ行き、2人でおせちを食べながら、雑談することがつねでした。「きみ、年末年始の休み、みんなは休養になるやろうけど、わしゃ、休み疲れする。働いておったほうが疲れんわ。どうも、わしには、休みが、体に悪いようや」などと冗談めいたことを言って、ケラケラと笑っていました。

1年の目標を新年に立てる

この連載の過去記事はこちら

しかし、たいていそのあとは、この1年なにをやるか、なにを目標にして、挑戦していくか、そのような話になります。

「今年は、政治家養成塾を立ち上げ、1カ月に1、2回出かけて、塾生たちに話すことにしたい。この1年は、そのことを目標にしよう」とか、「今年は、松下電器の気分を一新する。そのために、まず社長を代え、より活気のある会社にしようと思うんや。その人に、やってもらうけど、任せて任せずで、この1年はしっかりと指導していくことにする」「今年は、中国に行って、中国の経済的な発展を手伝おうと。経済が発展すれば、政治も変わるからな」という話は、枚挙にいとまがないほど書き記すことができます。

松下電器が(Panasonicではありません)発展をしたのも、松下幸之助さんの「絶えざる目標」「たえざる追求」がひとつの大きな要因だったと思います。

次ページ年初に目標や夢を語ろう
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT