松下幸之助が年の初めに必ず語っていたこと 元旦こそ、目標や夢を大いに語ろう

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経営者が目標や夢を、1年の初めに社員の皆さんに話し、訴えることは、会社を発展させるうえで、極めて重要なことだと思います。

経営者が「今年はこういうことを目指して、お互いに頑張ろう、今年の終わりには、その目標を達成して、みんなでお祝い会をやろう。うん、もちろん、君たちの給料を上げるということもしっかりとさせてもらう」とか「わが社は、今年は、社会に貢献する事業もやろう。体の不自由な人たちに、車いすを1000台、寄付するようにしたい。そのためには、売り上げを伸ばし、利益をしっかり確保してほしい」。まあ、目標は、さまざまでしょうが、そのような目標を、経営者が掲げることによって、社員の中にやる気も生まれ、誇りも生まれる。「私は、すばらしい夢、目標を持った一員なのだ」ということになります。

誇りを失うと、人間は平然と悪事をなす

そもそも夢を追いかけるところに誇りが生まれ、その誇りを持つことによって社員に自信が生まれてくるものだと思います。夢のないところに誇りは生まれません。活気、やる気を失うだけでなく、目標喪失で今、なにをやったらいいのかわからないどころか、人間は、誇りを失うと、平然と悪事をなすようになります。実に、誇りがあるからこそ、高い目標、理想へ到達、達成するために、日々の自制と熱意が生まれてくると思います。

イチロー選手と言えば、知らない人はいないと思います。本名、鈴木一朗。日本のプロ野球球団オリックスから、米国メジャーリーグのシアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、そしてマイアミ・マリナーズで活躍。数々の記録は、ここに書ききれません。それほどの名選手です。特に、マリナーズ時代の10年連続200本安打記録は、実に108年ぶりの更新であったことは、驚異というほかありません。

このイチロー選手が小学校6年生の時に書いた作文があります。有名なので皆さんも目にしたことがあるかもしれません。

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