ミドリムシジェット燃料、実用化へ動き出す ユーグレナが30億円で実証プラント建設
「ミドリムシで世界を救う」とうたうユーグレナが12月1日、バイオジェット燃料開発に本腰を入れることを明らかにした。2020年の国産バイオジェット燃料の実用化へ向けて、30億円を投じて日本初のバイオジェット燃料実証プラント(9000平方メートル)を横浜市の旭硝子京浜工場敷地内に建設。2018年前半に稼働する予定だ。
バイオジェット燃料のほか、2014年7月からいすゞと共同実証実験を行っているディーゼル燃料の次世代型の開発も同時に進める。30億円の資金は、ユーグレナ単独での投資となるが、2013年11月の公募増資で調達した74億円から拠出する。
会場にはB787や、いすゞのディーゼルバス
発表会場となった全日本空輸の機体メンテナンス用格納庫の巨大空間には、ミドリムシ由来のバイオジェット燃料を搭載する予定とされるB787や、いすゞのディーゼルバスが並んだ。
また、ユーグレナの出雲充社長のほか、林文子横浜市長やバイオジェット燃料の共同研究を進めてきた全日空の殿元清司専務、ディーゼル燃料の共同開発を進めるいすゞの細井行会長、プラント建設を請け負う千代田化工建設の澁谷省吾社長、そして原料調達を請け負う伊藤忠エネクスの長尾達之介専務ら関係者が顔をそろえた。
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