「下町ロケット」半沢と似て非なる熱狂の裏側

TBS常勝チームのキーマンがすべてを明かす

10月中旬にスタートした連続ドラマ『下町ロケット』が絶好調だ
TBSテレビ系「日曜劇場」(毎週よる21時放送)の枠で、10月中旬にスタートした連続ドラマ『下町ロケット』が絶好調だ。先週11月15日(日)に放送された第5話の平均視聴率は20.2%と大台に乗り、瞬間最高視聴率は26.0%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同じ)。
原作は第145回直木三十五賞を受賞した池井戸潤さんの同名小説。阿部寛演じる主人公の佃航平は、宇宙開発の研究員だったが、自身の開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ退職し、父親の遺した中小企業の「佃製作所」を継ぐ。大企業とのせめぎあいなど、いくつもの苦難に直面しながらも、それを乗り越え、夢に向かって突き進むというのが主なストーリーだ。
平均視聴率は初回16.1%で好発進した後、第2話が17.8%、第3話は18.6%、第4話こそ裏番組に「世界野球プレミア12」の日韓戦(テレビ朝日系)が放送された影響で17.1%にとどまったものの、第5回で見事に右肩上がりの結果を出した。初回の視聴率をその後に超えられないテレビドラマが大半を占める中、大健闘している。
この現象は2013年に同じTBS日曜劇場の枠で放送された『半沢直樹』を彷彿とさせる。半沢直樹は全10話の平均視聴率が28.7%。最終回は42.2%と驚異的な大ヒットとなったが、実は初回の平均視聴率は19.4%だった。半沢直樹ほどではないにしても、下町ロケットも前評判で集めた注目を、さらに視聴者の関心に変え、メディアでの報道や口コミなどで好循環を生むという流れに入ってきている。
その半沢直樹も下町ロケットも、2014年に同じく日曜劇場で放送された『ルーズヴェルト・ゲーム』(平均視聴率14.5%)も、原作者は同じ池井戸さん。さらには、いずれもTBSテレビの同じ制作チームによってテレビドラマ化されている。下町ロケットのヒットはいかにして生み出されたのか。半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲームに続いて下町ロケットの演出を手がける(映画でいうと監督にあたる)TBSテレビの福沢克雄氏に裏側を聞いた。

「半沢直樹」の前からドラマ化は決まっていた

――2011年に直木賞を受賞していた下町ロケットを、このタイミングでドラマ化したのは、やはり半沢直樹のヒットがあったからでしょうか。

いえ、もともと半沢直樹を手がける前から『俺たちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズと『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』の3シリーズはすべてまとめて、原作者の池井戸さんにドラマ化の了承を取り付けていました。

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