下町ロケット、「リアル神谷弁護士」の知財人生 鮫島弁護士が説く「知財経営」の重要性

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TBSドラマ「下町ロケット」では恵俊彰さんが演じる神谷修一弁護士(左)が救世主となる。前半の第5話(最終回)は15日に放送される(写真提供:TBSテレビ)

初回16.1%、2回目17.8%、3回目18.6%と、回を重ねるたびに右肩上がりの高視聴率を記録した、TBSドラマ「下町ロケット」。4回目こそ同時間帯にプレミア12の韓国戦を放映していたので、視聴率は17.1%と前週には及ばなかったが、4週連続で15%を超える高視聴率だ。

原作は半沢直樹シリーズや「空飛ぶタイヤ」で知られる池井戸潤氏。2008年4月から2009年5月にかけて週刊ポストに連載され、単行本化されたのは2010年11月。翌2011年に第145回直木賞を受賞した作品で、ストーリーも登場人物もほぼ原作に忠実に制作されている。

ドラマは10回連続の予定で、直木賞受賞作品の部分は前半5回で終わり、後半5回は新作「下町ロケット2ガウディ計画」をドラマ化したものが、朝日新聞の連載と同時進行で放送される。新作は10月3日から朝日新聞でダイジェスト版の連載が始まっており、11月5日には小学館から単行本も発売され、ドラマは11月22日から放送が始まる。

凄腕弁護士の神谷修一が救世主に

前半部分の登場人物で、主人公佃航平が経営する佃製作所の救世主となるのが、凄腕弁護士の神谷修一。直木賞受賞直後の2011年8月にWOWOWでドラマ化された際は、女性弁護士神谷涼子として寺島しのぶさんが演じたが、今回は恵俊彰さんが演じている。

知財訴訟が得意な大手事務所出身で、虎ノ門に事務所(神谷・坂井法律事務所)を構え、年令は佃航平(2008年の連載開始時点で43歳)とほぼ同年代で、人なつこい雰囲気。技術系の大学を出た後、しばらくメーカーに勤務しながら一旦弁理士になり、その後法律を勉強して司法試験を突破した、というのが原作の設定である。

その神谷弁護士にはモデルとなった弁護士がいる。東京・虎ノ門に事務所(内田・鮫島法律事務所)を構える鮫島正洋弁護士(52歳)である。その鮫島弁護士に話を聞いた。

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