山陽新幹線、連結してみて何がわかったか

JR西の事故復旧訓練で得られた"気づき"

500系新幹線(手前)にじわりと近づき、連結した700系新幹線。10月8日の事故復旧訓練での一コマだ

10月8日、JR西日本の博多総合車両所・広島支所で、珍しい光景が繰り広げられていた。

眼前に停車しているのは、先頭部の連結器カバーが取り外された2つの新幹線車両。片方は500系新幹線で、もう一方が700系新幹線「レールスター」だ。台車に乗せられた500系新幹線に向かって、じわりじわりと700系新幹線が近づいていく。

東海道・山陽ではレアケース

東北新幹線は福島駅で山形新幹線、盛岡駅で秋田新幹線と分岐する。新幹線の分割・併合は、東北新幹線では当たり前のように見られる光景だ。ハイテク装置を使い、乗務員室から遠隔操作でいとも簡単に分割・併合を行う。

だが、分岐する路線がない東海道・山陽新幹線では、連結した新幹線を目にする機会はほとんどない。故障して立ち往生した列車を救援列車が併合して、安全な場所に移動するといったケースくらいだろう。

東海道・山陽新幹線に使われる車両にも連結器は備えられており、連結は可能だ。ただ、日常的に行うわけではないので、東北新幹線のようなハイテク装置は備えていない。人の手によって連結を行うため、時間もかかる。そのため、定期的な訓練を行い、連結の手順をつねに確認しておく必要がある。

鉄道会社は事故復旧訓練を定期的に行っている。JR西日本は、具体的なケースを想定した新幹線の復旧訓練を2007年から毎年実施している。過去の訓練は、博多総合車両所と同車両所・岡山支所で交互に開催してきた。9回目となる今回は、初めて同車両所・広島支所で開催された。

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