なぜ北陸新幹線は全席コンセント付きなのか

「W7系」公開で明らかになった数々の"深イイ話"

報道陣に公開された「W7系」車両(撮影:今井康一)

最高時速320キロメートルを誇る東北新幹線「E5系」を筆頭に、これまでの新幹線開発は高速化に主眼が置かれていた。だが、その流れに変化が生じている。

2015年春に開業予定の北陸新幹線車両「E7系」。最高時速は260キロメートル。北陸や九州のような整備新幹線区間は最高時速260キロメートルを前提として建設されているため、同区間を走る車両は性能的にも時速300キロ運転を必要としない。一方で、高速化を追求しない代わりに、デザイン性や車内の快適性の満足度を追求している。

この新型新幹線車両は、JR東日本とJR西日本が共同で開発。川崎重工業、日立製作所、近畿車輌、およびJR東傘下の総合車両製作所が製造を担当している。

JR東が保有する車両は「E7系」、JR西が保有する車両は「W7系」と呼ばれる。両者に性能やデザイン上の違いはほとんどない。せいぜい、「EAST」「WEST」といったロゴマークの違いくらいだ。

今年3月のダイヤ改正時から、JR東は東京―長野間でE7系の運行を開始している。続いて、JR西もW7系の第1号編成を完成させ、4月7日に川崎重工の兵庫工場で搬出作業を公開した。工場内での公開ということもあり、JR西と川重の車両設計担当者が会見。W7系開発の舞台裏が明らかになった。

なぜ名前が2つあるのか

そもそも、素朴な疑問がある。東海道新幹線「N700系」はJR東海とJR西がそれぞれ保有しているが、どちらの名前もN700系だ。なぜ北陸新幹線はJR東がE7系、JR西がW7系と所有会社によって名前を変えるのか。

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