iPhoneとiPadはどちらを先に売るのが正解だったか
みなさんにひとつ質問です。iPhoneが発売された2007年以前にいると、考えてください。
「iPhoneとiPad、どちらとも開発できるとしたら、どちらを先に売り出しますか?」
Appleは2007年6月に米国で初代iPhoneを発売し、その後、1年ごとにiPhone 3G、iPhone3GSと後継モデルが続いた後、2010年4月に初代iPadを発売しました。こうしたことから多くの人は、iPhoneを拡大させたものがiPadであると思っています。しかし、実際には、iPadを縮小したものが、iPhoneだったのです。
2010年のAll Things Digital Conference(通称D Conferenceと呼ばれ、IT企業の経営者や注目人物が登壇していたカンファレンス)の中で、スティーブ・ジョブズは、テクノロジージャーナリストのウォルト・モスバーグとカーラ・スウィッシャーに対して、開発自体は「実はタブレットのほうが先だった」と語っています。
どうして開発と世に送り出される順番が逆になっているのでしょうか。ジョブズは、同じカンファレンスの中では、タブレットに開発者が慣性スクロールなどを載せてきて、「携帯電話が作れる」と気づいたとのみ語っています。
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