有料会員限定

過疎地は80歳までOK!個人タクシーというお仕事 平均年齢64歳、全国2.8万人のドライバーたち

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 最新
拡大
縮小

地域の足を確保するため、個人タクシーは80歳まで働けるようになる。

夜の町で乗客を待つタクシーの列
ライドシェアの解禁に個人タクシーはおびえている(写真:記者撮影)

特集「ドライバーが消える日」の他の記事を読む

「2024年問題」が懸念される4月まで約1カ月。トラック、タクシー、バスはいずれも人手不足が深刻だ。
『週刊東洋経済』3月2日号の第1特集は「ドライバーが消える日」。全国で滞る物流や人流の最新事情をリポートし、その処方箋を探る。
『週刊東洋経済 2024年3/2号(ドライバーが消える日)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

タクシードライバー等の経験10年以上、法令地理試験の合格、申請前3年間で無事故無違反。

これらは個人タクシーのドライバーになるための要件の一部だ。法人でも必要な2種免許の取得のほか、資金が160万円以上必要(関東の場合)であることや、車庫など設備を自己負担することなどハードルが多い。

それでも、法人タクシーに比べて「働く時間が完全に自由で家族との時間もつくりやすい。売り上げもすべて自分のものになる」(40代の個人タクシードライバー)といったメリットが、一部の人たちを引きつけてきた。

一般ドライバーも参入

個人タクシーは、タクシーの総車両台数約20万台のうち14%程度を占め、全国で約2.8万人が働いている(2022年3月末)。02年から4割近く減っている状況だ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
ドライバーが消える日
物も人も動かない… 「ドライバーが消える日」
トラック、タクシー、バスは深刻な人手不足だ
多重下請け、荷主優位、待遇悪化、人手不足…
「昔の先輩は月100万稼いだ」「若手は興味なし」
1泊2日の長距離運行を日帰りに変えられる
国土交通省で2023年7月に発足、全国に162人
「死ぬ選択肢が突きつけられたようなもの」
日本郵便との連携は意外にも早く進みそう
ヤマト運輸 "日本郵便との提携"がもたらす余波
個人ドライバー報酬は1時間当たり最大1886円
「2025年には店に商品が届かないかもしれない」
時価総額、低PBR、平均年収、女性管理職比率…
「同業の福山通運とは激しい競争をしてきた」
「法令違反状態で走るような運送会社が横行」
インバウンドなど人流回復で移動難民が続出
一般ドライバーの参入に業界は戦々恐々だが…
アプリですべてOK、ライドシェアの成否も握る
利用者がドライバーを評価できるのは利点だ
平均年齢64歳、全国2.8万人のドライバーたち
安全、ワーキングプア、環境問題にも悪影響だ
親付きの会社説明会、20代だけの営業所・・・
「最初は給料高い」「稼ぐテクニックもある」
既存のタクシー会社への規制緩和を唱える
あくまでも既存社員の雇用を守ると訴える
金剛バス「廃止」、長電バス「日曜運休」、東京も…
地方交通の論客が路線バスの廃止について憂う
カスハラに悩み、求人倍率2倍でも人が来ない
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内