「走るオフィス」に変貌した、のぞみ号の車内空間 ビジネス席に会議用ブース、EXサービスも進化

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「S WorkPシート」でノートパソコンで作業するビジネスパーソン
「S WorkPシート」は3席分を2席とし、仕切りも付けた(写真:共同)
コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号の特集は「無敵の新幹線」ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そして北陸など地方の新幹線からリニアまで、現状と今後の見通しについてリポートする。
週刊東洋経済 2023年12/9号[雑誌]
週刊東洋経済 2023年12月9日号(12月4日月曜発売)の特集は「無敵の新幹線」。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

東海道新幹線「のぞみ」が進化している。営業運転開始は1992年3月。はや30年を超え、今や平日はビジネスパーソンの“オフィス”化しつつある。

この10月、のぞみ7号車の一部が変わった。3人掛け座席の中央席がなくなって2人掛けになり、その間にはパーティションも設置された。ひじや書類が当たらないようにパーソナルスペースを拡大。テーブルもノートPCの入力がしやすいように、手元までスライドできるようになった。

席の名称は「S WorkPシート」。従来ある「S Workシート」のグレードアップ版だ。追加料金として指定席料プラス1200円が要る。

声を出してのリモート会議も可能に

座席だけではない。7号車と8号車の間にある個室の「ビジネスブース」は、試験導入中だったが10月から順次本格導入。2024年度中に最新車両のN700Sのすべてに取り入れる。

そこでは声を出してのリモート会議や電話、複数人数での打ち合わせも可能だ。電源はもちろん、スマホを急速充電できるUSBポートまである。

こちらは乗車後、座席に備え付けてある、QRコードなどから予約して利用する。料金は10分当たり200円を支払えばよい(30分まで。以降は10分300円)。

次ページ駅では1人用ブースや複数用のラウンジも
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