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開業から約60年「新幹線ネットワーク」の未来 ニッポンの成長に伴走、リニアが今後の焦点

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新幹線にビジネス客が戻ってきた。地方で迷走する中、今後のカギを握るのはリニアだ。

東京駅で行われた「N700S」の出発式の様子
2020年7月にJR東京駅で行われた、東海道新幹線の最新車両 「N700S」の出発式。右隣には東北新幹線の車両も見える(写真:朝日新聞社/時事通信フォト)

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コロナ禍収束で、人々の移動が復活し、新幹線需要も回復の一途をたどっている。
『週刊東洋経済』12月9日号(12月4日月曜発売)の特集は「無敵の新幹線」ビジネスパーソンの移動にはなくてはならない新幹線の「強さ」やサービス、技術力、そしてリニアなど今後の見通しについてリポートする。
週刊東洋経済 2023年12/9号[雑誌]
週刊東洋経済 2023年12/9号(12月4日月曜発売)は「無敵の新幹線」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

今年5月、新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以来、人々の移動が再び活発化している。観光地やホテルのみならず、日本列島を縦断する各地の新幹線も需要が復活。東海道新幹線の輸送量は10月にコロナ禍前(2018年度)比94%まで回復した。

インバウンド(訪日外国人観光客)の急増で観光需要が目立つとはいえ、企業の出張によるビジネス需要も確実に伸びている。平日夜、「のぞみ」で名古屋や新大阪を出発して東京へ行こうとすると、普通車指定席の窓際は、直前ではなかなか予約を取れない。

ビジネス需要が戻りつつある

需要回復の分析については、「10月は土休日が99%で先行するが、平日も92%と水準は高い」(武田健太郎・JR東海副社長)。「平日は9月が84%だったが、12月には90%まで戻る」(伊藤敦子・JR東日本常務)。リモート会議の浸透などコロナ禍前と変わった部分もあるが、ビジネス需要が戻りつつあるのは確かだろう。

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