「値段以上」は本当!ニトリのベッドの底力 無印、ニトリ、イケアをプロが本気で検証

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また、その際も店員さんが専門的な説明を山ほどしてくれるはずだが、実際に横になってみて初めてわかることも多い。今回は著者がマットレスを体験、身体に合う商品を選んでみた。

プロはこうやって寝比べる!

著者は身長155cm、お尻も大きく身体の凹凸があるほうで、横向きで寝る体勢が好き。だが最近は朝起きると肩の痛みを感じていた。

マットレス選び当日は、マットレスを試しやすい服装と身軽さを重視し、パジャマに近い薄手のシャツとパンツスタイル、靴は疲れにくく脱ぎやすいものにした。仕事柄、大量の資料を持ち歩く毎日だが、この日だけは荷物を軽くした。これは、ベッドに横になったとたん疲れが出て「どのマットレスも気持ちいい~」とならない準備のひとつだ。

売り場では、プレミアムシリーズの価格が低い順にP1、P2、P3、P4と横になってみた。その際、売り場の枕は同じものを拝借する。まず、仰向け体勢で包み込まれるフィット感を味わい、次に肩と腰からお尻を支える弾力性を目を閉じて感じる。そこから左右にゴロゴロ寝返りを打ってみる。最後に横向きになり、フィット感と弾力性を同じように試す。

実際に横になって気づいたことは、詰め物に低反発ウレタンシートが使用されているプレミアムP2とP4は、仰向けでは身体にぴったりとフィットする反面、著者には寝返りが打ちにくく、ヨイショと反動をつける必要があった。また暑がりで汗っかきの筆者には、夏場のフィット感が心配になった。

4タイプを試した結果、著者が選んだのは「プレミアムP3」5万5463円(シングルサイズ)。ポケットコイルの並びが、より密になる交互配列で腰部の弾力が自身に好みであること。詰め物は適度なフィット感があるソフトウレタンと羽根+低反発チップの組み合わせで、寝返りと横向きの姿勢にもしっくりきた。

一般的に筋肉質や身体の凹凸が少ない方は、硬めのマットレスを。肉付きがよく、凹凸がある方は、柔らかめのマットレスをと言われるが、後者の体型の著者はやや硬めのタイプを選んだ。やはり自分にしっくりくるマットレスは、自身で試すことがいちばんだ。

有名メーカーとのコラボ品はどうか?

プレミアムシリーズとは別に、ネット上ではニトリのベッドといえば、御三家・シーリーとのコラボ商品がよく話題になる。オリジナル商品と何が違うのか、本家シーリーとコラボ品を比較してみた。

本家シーリーのマットレスは、いちばん手頃なタイプ「カランドⅣ」で8万5000円。一方、ニトリとのコラボ品である「6930シリーズ」は4万6204円。この差が気になる。

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