元フジアナ・内田恭子さんが「20代に送るエール」 20代の決断が一生を決めるわけではない

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(写真:Woman type編集部)

だから点と点をつないで最短距離を行こうとするのではなく、寄り道しながら進むくらいの感覚でいた方が可能性は広がるように思います。

新たな扉をのぞいてみたら、横道にそれた方が面白くなっちゃうことだってありますからね。

当初思い描いていた目的地にたどり着かなかったとしても、それは失敗ではなく、新たな出会いがあったということなのだと思います。

20代は人生の初期。まだまだ余白はいっぱいある

臨床心理士になろうと思い、意を決して大学の先生に話を聞きに行ったのは40歳を過ぎた頃。

先生の中には、「今から臨床心理士になっても、年齢がね」と言う方もいらっしゃいました。

私は年齢を全く気にしていなかったのでびっくりしてしまいましたが、「こんな考え方もあるのか、新鮮だな~」くらいに思っていましたね。

 (写真:Woman type編集部)

年齢などの属性ではなく、その人自身を見る文化のアメリカで育ったとこもあり、私には年齢によって制限されるという感覚がなくて。

だから30歳でフジテレビを辞めてフリーランスになった時も、「まぁなんとかなるでしょ」と楽観的に考えていました。

会社を辞めたらキャリアが終わるとは思わなかったし、何歳になろうとやりたいことはできる

年齢ではなく自分自身の問題だと思っていたので、先が決まっていないまま30代を迎えることへの心配はなかったんです。

この年齢になったから言えますけど、人生は長いですよ。30歳なんてピヨピヨちゃんです。

人生100年時代と言われますが、100歳まで生きるとしたら、20代なんてまだ人生の初期。

先を見てため息をつくよりも、「まだ自分はこれしか生きていない」「まだまだ余白はいっぱいある」と考えた方がいい。

そう考えれば、20代で将来がどうなるか分からないのも当たり前です。

将来が見えないことを嘆くよりも、目の前にある「いいな」「やってみたいな」と思えることに取り組んでみてください。

今の自分が面白いと思えることをがむしゃらにやっているうちに、きっと見えてくることがありますから。

20代はそれができる年代ですし、自分が一生懸命歩んだ道筋はあとから絶対についてくるはずです。

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