経済専門家が解説!「お金持ちほど歩くのが早い」 健康維持と節約の両方が叶う最強エクササイズ

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日々の生活にウォーキングを取り入れることは、健康になれるだけでなく、交通費の節約にもつながる(写真:PIXTA)
最近ちょっとお腹周りが気になってきた。でも、ジムに通ったりして体に負荷をかけるは嫌だ。そんな人にオススメなのが「ウォーキング」。毎日気軽に取り入れられるだけでなく、交通費の節約にもなる。そこで本書では、経済ジャーナリストの荻原博子氏が「歩く効用」について解説する(本稿は、『5キロ瘦せたら100万円』より抜粋・編集を加えたものです)。

お金持ちは、速く歩く

「肥満を改善して健康体になりたい」と思う人におすすめなのは、なんといっても「ウォーキング」です。コロナ禍で遠出が難しくなるなか、身近な「ウォーキング(散歩)」を日課にする人が増えました。ウォーキングは、酸素を体に取り入れながら行なう有酸素運動なので、続ければ続けるほど体の脂肪が燃焼され、代謝が良くなり、血中脂肪や血糖値、血圧も下がって健康増進に有効なのだそうです。

2016年11月にドコモ・ヘルスケアが発表した興味深いデータを紹介します。年収1000万円以上の人は、平均年収の人よりも1.16倍速く歩くというのです。

この調査は、腕に装着するだけで歩数や消費カロリー、移動時間、睡眠時間、睡眠の深さなどを測定できるドコモ・ヘルスケアの「ムーヴバンド3」を付けた1229人の記録と年収に関するアンケート結果をもとにしたものです。

調査結果を見ると、無収入の人は平均歩行速度が2.41 km/h。年収が400万円以上500万円未満の人は平均歩行速度が2.69 km/h。そして年収が1000万円以上の人は、平均歩行速度が3.13 km/hとなっています。

日本人の平均年収は400万円〜500万円の間ですから、平均的な年収の日本人よりも、年収1000万円以上の人のほうが歩く速度が速いということです。

年収が高い人ほど速く歩くなんて眉唾だと思うかもしれませんが、同社ではすでに、早歩きの人は、ゆっくり歩いている人よりも体が引き締まっているというデータを出していて、早歩きや走ることが苦にならない人のほうが、アクティブで前向きに行動するという調査結果を得ています。

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