なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる? 海外で売るにはコツがある!
メジャーリーガーに端を発したハイチュウの快進撃
森永製菓のハイチュウがメジャーリーガーの間で人気、というニュースを耳にした読者も多いだろう。ボストン・レッドソックスの田澤純一投手が持ち込んだのがきっかけで、人気沸騰。これを受けて、米国森永はサンプル提供をスタートし、レッドソックスとのスポンサー契約まで実現する。
キャラメルでもない、ガムでもない、口に入れると、フルーツの風味が広がり、かんでもかんでもかみきれず、気がつくと溶けて消えていく独特の不思議な食感は、やがて球団職員や球場を訪れるファンをも魅了していく。
ここで一気に攻勢をかけるべく、森永製菓は2015年夏から現地生産をスタートする計画だ。海外事業を統括する海外事業部長の山下充洋さんは語る。
「まずは台湾の工場からアメリカに輸出し、セブン-イレブンで展開しました。日本で100円のハイチュウがアメリカでは1.29ドルしますが、非常に回転率がよかったんですね。
次に、日系やアジア系のスーパーに入れたら、やはりよく売れ、自信もついた。そこで、アメリカ人に食べてもらえるお菓子に仕立てようと、米系のラルフルズやコストコといったメインストリームで勝負をかけました。これも動きがよく、リピートがつくという確証が取れたので、いよいよ現地生産に踏み切ります」
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