「もう流行語なんて生まれない」と言われた時代に始まった
常見 今年は「ユーキャン新語・流行語大賞」の授賞式、パーティーの会場に初めて伺いました。
清水 いかがでしたか?
常見 率直に「昭和」と「平成」を両方感じました。その間、といいますか。新しい言葉が周知されて、時代が更新されていくこと、「ユーキャン新語・流行語大賞」を受賞した言葉に「平成」「新しい時代」を感じました。
一方で都内の豪華な会場、東京會舘のフロアを貸し切って、マスコミが多数集まり、大々的に表彰式を行うという形式には「昭和」というか「古さ」を感じました。
清水 ほんとに率直ですねー! でも、そうですよね、古いですよね(笑)1984年の第1回当時から、私も「古臭いな・・・」と思っていましたよ。
常見 そんな古臭いだなんて。でもどうして当時からそう思われていたのでしょうか。
清水 「流行語大賞」と言われても、当時私は20代でしたが、「何も流行ってないよ!なのに流行語を決めるの?」というのが正直な感覚でした。
常見 ダハハ。
清水 だから「現代用語の基礎知識」が「新語・流行語大賞」というイベントを始めるというプランに、ノリきれない気持ちがありました。例えば第1回で流行語部門・金賞を「◯金・◯ビ」という言葉が受賞しました。確かに世間で話題にはなっていましたが、それを「流行語」だとは思えなかったのです。
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