Jリーガーはむしろ早く引退してくれるのがいい
蔭山 株式会社アスリートプランニングの蔭山と申します。私は体育会系学生の就職支援の他、アスリートを引退した求職者を探して、企業とのマッチングをする事業をおこなっています。
常見 よろしくお願いします。本日、蔭山さんにお聞きしたいのは「アスリートのセカンドキャリア」問題です。アスリートの方はどのタイミングで引退を決意されて、職を探しはじめるのでしょうか。
蔭山 体力的に限界を迎えた頃に、わが社にやってくる方が多いですね。例えばプロ野球のトライアウトが先日ありましたが、「野球で食えない」状態になってから、皆さまが仕事を探し始めます。
常見 なるほど。限界を迎えてからの職探しは厳しそうですね。
「アスリートのセカンドキャリア」問題に関連して、まずサッカー・Jリーグの話をしたいです。実はJリーグは発足して数年で問題を抱えました。引退した選手の問題です。セカンドキャリア支援を比較的早く行っていたと聞きます。今やJ3まで出来て規模が拡大していて、18歳や22歳の青年が毎年、プロになれてしまいます。
しかし本田圭祐や長友佑都などのスター選手を除けば、儲かるのは一握りで。プロと言っても年収も同世代のサラリーマンより多いくらいで、体を壊して稼げなくなるリスクを背負ってプレーしているのが現実です。そんなJリーグを蔭山さんはどのように捉えていますか?
蔭山 サッカー選手のセカンドキャリアは比較的「恵まれている」と思います。
常見 え、どういうことですか?
無料会員登録はこちら
ログインはこちら