さて、この連載2人目のゲストは、修斗、PRIDE、DREAMなどで実績のある世界的に有名な格闘家の青木真也選手だ。彼とはツイッターでつながり、その後、いつもメッセージのやりとりをしたり、ホテルのカフェでアイスコーヒーをおかわりしまくって2時間半語り合ったり、私が学生プロレスのOB戦に出た際にセコンドについてもらったりと、お互いをプロとして尊敬しあう仲である。ちょうど年末、猪木ボンバイエへの出場も発表された。
二人で「プロって何だろう」「自分の才能で食べるとはどういうことだろう」と考えてみた。これはビジネスパーソンに役立つサバイバル論だ。
親しき中にも礼儀ありというが、礼儀を大事にしつつ、お互いプロとしてのプライドがぶつかり合うトークになった。言論異種格闘技戦に注目!
現役であることから「抜け出せない」
常見 青木選手、突然ですけど、いつ引退するんですか?
青木 そもそも「引退」に対する考え方は、格闘技は他のスポーツとは違いますよね。
例えば野球は、成績が残せなければ、球団から戦力外通告を言い渡されて、それを機会に引退できるので、「他人に決めてもらえる」チャンスがあると思います。一方で、格闘技の世界は、引退のタイミングは「自分で決める」場合が多いです。
もちろん成績が残せなければ、収入が下がります。しかし自分がやりたくて、低収入に耐えられるのであれば、続けることができます。だから40歳前後の格闘家が、勝ち星のない「ゾンビ」になっていくことはよくあります。
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