格闘家のジム経営は「ラーメン屋」そのものだ プロって何だろう?格闘家・青木真也と語り合った

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東洋経済オンラインに集いし労働者、学生諸君!「若き老害」こと、常見陽平である。いやはや、常見陽平は「持っている」。3回に分けて対談を配信した初回ゲストの青木大和氏が、例の「小学4年生なりすまし問題」で大炎上(主な関連記事はこちら)。結果として、この連載のアクセスがめちゃくちゃ伸びたぞ。いや、はっきり言って複雑な心境ではある。一応、言うべき説教はあの時、したつもりで、意識高い系の学生の中では珍しく政治に関心がある人で注目していたのだが…。

さて、この連載2人目のゲストは、修斗、PRIDE、DREAMなどで実績のある世界的に有名な格闘家の青木真也選手だ。彼とはツイッターでつながり、その後、いつもメッセージのやりとりをしたり、ホテルのカフェでアイスコーヒーをおかわりしまくって2時間半語り合ったり、私が学生プロレスのOB戦に出た際にセコンドについてもらったりと、お互いをプロとして尊敬しあう仲である。ちょうど年末、猪木ボンバイエへの出場も発表された。

二人で「プロって何だろう」「自分の才能で食べるとはどういうことだろう」と考えてみた。これはビジネスパーソンに役立つサバイバル論だ。

親しき中にも礼儀ありというが、礼儀を大事にしつつ、お互いプロとしてのプライドがぶつかり合うトークになった。言論異種格闘技戦に注目!

現役であることから「抜け出せない」

常見 青木選手、突然ですけど、いつ引退するんですか?

青木 そもそも「引退」に対する考え方は、格闘技は他のスポーツとは違いますよね。

例えば野球は、成績が残せなければ、球団から戦力外通告を言い渡されて、それを機会に引退できるので、「他人に決めてもらえる」チャンスがあると思います。一方で、格闘技の世界は、引退のタイミングは「自分で決める」場合が多いです。

もちろん成績が残せなければ、収入が下がります。しかし自分がやりたくて、低収入に耐えられるのであれば、続けることができます。だから40歳前後の格闘家が、勝ち星のない「ゾンビ」になっていくことはよくあります。

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