崖っぷちOL、MBAに最後の希望を託す

「え、自分の意見を言ってもいいの!?」

「入学初日は、ホントにこんな感じでした」(イラスト:かんべ みのり)
 きちんとした将来設計もないまま、大学を卒業後、フリーター→海外を放浪し、帰国後東京でひとり暮らしを始めた非エリートアラサーOL・かんべ。
 どさくさに紛れて正社員の職に就くところまではよかったが、リーマンショックを契機とする転職活動で自分の市場価値の低さを思い知る。気がつけば世の中はエリートと非エリートに分かれており、自分は間違いなく後者。若さゆえの無謀さで、ここまで非エリートでも何とかやってこれたが、はたして10年後は……?
 また不況が襲ってきても、ひとりで生きて行ける経済力をつけよう、キャリア設計をこれからちゃんとしようと決意し、ビジネススクールに飛び込む。エリート勝ち組だらけのビジネススクールで非エリート女子が何を学んできたか、どのように仕事に生かされていったか、そしてどのように人生が変わっていったかについて、つれづれなるままに記す。

 

非エリートOL・かんべみのりが、脳に汗かいてMBAに挑戦! 勇気を持って一歩踏み出せば、世界は変わる。クリティカルシンキング、マーケティング、会計、リーダーシップ他、今日から使えるMBAのフレームワークが、まんがで1時間で読める!

いったいどこをどう間違ったのか、大学に入学するまで割と優等生コースを歩んできた私は、その10年後、見事に非エリート路線のど真ん中にいた。

東京のひとり暮らしキャリアウーマンかくありき……みたいな理想像は昔からぼんやりとあった。ブランド物のかばんを持ち、黒いコート(マックスマーラ)を着て、毎晩、仕事帰りにイケイケ彼氏とデートして、今頃、プロポーズされているはずだったのに……。

ハテ、なんだかおかしいぞ? マックスマーラのコートを買えるおカネなんてもちろんなければ、彼氏もいない。現実は全体的にくすんだ毛玉だらけのニットに身を包んだ猫背の貧乏OLがいるだけである。

人を大ざっぱに2種類に分類することは若干危険だが、ここではあえて、エリートと非エリートを以下のように分類して話を進めたい。

エリート:新卒入社の大企業で死ぬまで安泰の安定型キャリア。弁護士、公認会計士などのスーパー資格でバリバリキャリア。外資系企業やコンサル会社を次々渡り歩く1匹オオカミ型キャリア。男女ともにパリっとしたスーツが似合う。靴の先にまで気を使う。

非エリート:王道のビジネスパーソンコースから外れた職歴(またはニート歴)がある人生いろいろ型。これといって資格や特技もないのに転職を繰り返し、転職するたびに条件が悪くなっていく下り坂型。特徴として同年代のエリートと年収面で大きな隔たりがあり、くたびれたスーツと先の剥げた靴でも気にならない。かばんは合成皮革。

さて、私は当然ながら非エリートである。そんなアラサーOLの私が、何を血迷ったかビジネススクールの門をくぐったところから話は始まる。第1回の今回は、非エリートがエリートだらけのビジネススクールで受けた「衝撃」をご紹介したい。

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