イオンはダイエーを再建できるのか?

止まらないスーパーマーケット市場の縮小

 小売り最大手のイオンは、業績悪化が止まらないダイエーを2015年1月に完全子会社化すると発表しました。ダイエーは、1994年にかけて売上高2兆円を超える規模まで成長していましたが、バブル期に過大投資を行ったことで、バブル崩壊により財務安定性を大きく崩し、また長期にわたる景気低迷などもあり、収益力を急速に落としていきました。前年度の決算では営業収益が8136億円まで減少し、営業損失を計上し続けている状況です。
 そこで、親会社であるイオンが、ダイエーを完全にコントロールすることで再建しようとしています。ダイエーを復活させることは可能なのでしょうか。今回は、イオンとダイエーの決算を分析します。
赤字が続くダイエー。ダイエーの「屋号」はなくなる方向だが、イオンは再建できるか(東京都内の店舗、撮影:大塚一仁)

イオンが救った後も、営業赤字が続いていた

1957年に創業したダイエーは、1970年代にかけて大きく発展し、全国のスーパーマーケットを傘下に収めながら規模を拡大していきました。ところが、1990年代後半から業績が急速に悪化しはじめ、子会社のローソン、プランタン銀座、ハワイのアラモアナ・ショッピングセンターなどを次々に売却。有利子負債の額は2兆円を超える規模にまで膨らんでいました。そして、2004年には実質的な経営破綻に陥ったのです。

経営が厳しくなると、「クラウンジュエル」と呼ばれる、企業が保有するピカピカの価値ある資産を売却します。ダイエーは、ローソンやプランタン銀座などを売り始めた時点で、すでに末期的症状だったのです。

その後、イオンが救ったことで何とか持ちこたえていましたが、やはり経営がうまくいかず、営業赤字が続いています。

次ページダイエーの決算を詳しく見ていこう
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。