初めて炎上したのは中2、「ブサイク」と書かれた
ボクが最初にネットで「炎上」したのは、2010年3月、中2の頃です。自作アプリがヒットして、初めてネット上に紹介記事が掲載され、ボクの顔写真が公開されたときでした。
まあ、想定どおりの大バッシングで、「ブサイクだからどうでもいい」という趣旨のコメントだけで、1日に数千件も集まりました。
今から考えれば、イケメンならそれはそれで大炎上していたような気もしますが、当時のボクはかなり落ち込みました。すぐに編集部に連絡して、顔写真を消していただいたくらいですから。
その炎上した当日、大阪まで出かけて心斎橋のApple Storeで友人と会う用事がありました。炎上したのが朝で、用事は昼。正直言ってあまり行きたくなかったのですが、友人が遠方から来ているということで迷惑をかけるわけにもいかず、炎上のショックでボーッとして何も考えられない心理状態で大阪へ向かいました。
炎上加担者に会って、踏ん切りが付く
しかし、そこで偶然、すごく面白いことが起こりました。Apple Store の前で、人生で初めて「声をかけられた」のです! それも2ちゃんねらーに。突然、後ろから、「Tehuさんですよね。炎上おめでとうございます。僕も参加しましたけどね。また楽しみにしてますよ」と。小太りでメガネをかけた、いかにもオタクという風貌の人でした。
いや~、鳥肌が立ちました。ありえないような話ですが、実際にあったのです。でも、ボクの中ではこの瞬間に踏ん切りがつきました。
「そうか、匿名だからすごく大きな存在に見えるけど、悪口を書いているのも人間なんだ」
このポイントって、みんな気づいているようで気づいていないような気がします。名前も姿も見えないネットでは、何やら自分と戦う相手がとてつもなく大きな、ゴジラのような存在に思えてくるものです。
でも、そんなことは全然ない。悪口を書いているのだってひとりの人間だし、自分が引け目を感じる必要はない。それに、炎上したところで死にはしません。
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