ヘッドハンターが惹かれる人材、NGな人材

武元康明サーチファーム・ジャパン社長に聞く

 転職の中でも、なじみの薄い世界がヘッドハンティング。多額の報酬で著名なエグゼクティブを動かすといった派手なイメージを思い浮かべるが、日本での実態はかなり異なる。最近は取締役だけではなく、中間管理職や研究者の求人依頼も一般的になってきたようだ。
サーチファーム・ジャパン社長の武元康明氏(撮影:風間仁一郎)

KY的な行動も必要

──ヘッドハンティングとは、求人企業の希望する人材を発掘する「サーチ・スカウト型」人材紹介のことですが、実際にはどのように人材を探し当てるのですか。

基本的には情報は足で稼ぐ。一元的なベストのやり方があるのではなく、あの手この手で情報提供してもらえそうな所にアンテナを張っておく。中でも、さまざまな業界の知識を持ち、人脈も豊富な数名の情報提供者とは10年来の付き合いだ。彼らから最近の業界トレンドや人、技術の情報などもキャッチしている。

ただ、人材サーチは過去の多様な経験から学び、勘所を磨いていく仕事。理屈だけで考えて動くより、ずうずうしく土足で入っていけるような、KY的な行動も必要だ。成功事例よりも失敗事例のほうがけっこう役立つもの。失敗と非効率は決してネガティブなものではなく、それをやらないと「実」は見えてこない。

──ヘッドハンターの数は業界全体で何人くらいなのですか。

以前調べたときは700名ぐらいだったと思う。彼らが実際、何人の人材紹介にかかわっているかはわからないが、年間3ケタの数は動いているのではないだろうか。業界規模で言えば、だいたい200億円前後で推移していると思う。

──御社は瀬島龍三さんの肝いりで独立し、その後も薫陶を受けられたと聞きました。

亡くなられる前の2年半ほど、当社の名誉顧問として助言をいただいた。会社設立前に伺った折には、「1000億円の売り上げを目指す意志があるか」と問われたのが印象的。事業立ち上げの厳しさや覚悟を学ばせていただいた。名誉顧問としては事業に対する具体的な話というより、やはり「着眼大局、着手小局」といった視点からのアドバイスが多かったと記憶している。

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