新人で最多勝。ヤクルト小川のすごいメンタル

小柄で球も速くないのに、小川が勝てる理由

新人ながら最多勝を獲得したヤクルトの小川泰弘。侍ジャパンのメンバーにも選出された(写真:AP/アフロ)

大ベテランのように冷静沈着

新人としては1999年の上原浩治(当時巨人)、松坂大輔(同西武)以来の最多勝に輝き、11月には侍ジャパン入りを果たした。「シーズン最初から取りたいと思っていた」という新人王の受賞も確実で、推定年俸は今季の1200万円から入団2年目としては球団史上最高額の4800万円前後になる見込みと報じられている。

東京ヤクルトスワローズの右腕投手、小川泰弘。身長171cmと投手としては小柄で、飛び抜けて速いストレートを投げるわけでも、「宝刀」と言われるような変化球を持つわけでもない。そんな新人投手が誰より勝ち星を積み重ねることができた一因には、大ベテランのように冷静沈着で、ハングリーな思考回路が挙げられる。

「(最多勝のタイトルを)取りたい欲求は出てくるけど、押し殺して普段通りの投球をしたい」(9月23日付の『日刊スポーツ』より)

今季15勝目を飾った9月22日の阪神戦後に小川はこう話したが、なぜ、そこまで自己犠牲の精神を持てるのだろうか。翌日の先発登板日に16勝目を飾れば最多勝が確実となる9月28日、神宮外苑で練習を終えた小川に聞いてみた。

「自分のために、というスタイルでは苦しくなります。今までもそうでした。個人のタイトルより、チームの勝利を優先して勝ちにいきたい。タイトルはもちろん取りたいですよ。ファンの方も喜んでくれると思いますから、ぜひ取りたい。でも、それよりもやるべきことがいっぱいある」

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