なぜ工藤公康は224勝を挙げられたのか

日本シリーズ最多出場「結果を残し続ける"極意"」

「日本シリーズ」――。今年は巨人、楽天というリーグを勝ち抜いた最上のチーム、そして選手による日本一をめぐる戦いが繰り広げられ、最後は、前日160球投げたエース・田中将大が”圧巻”のピッチングを見せて楽天がその座についた。
その日本シリーズに最も多く出場した選手こそ、現在、テレビ朝日「報道ステーション」でプロ野球担当キャスターを務め、日本シリーズの解説も行った工藤公康氏。計14回出場というシリーズタイ記録を持ち、26試合登板、通算9勝、MVPを2度も獲得している。
多くの選手が実働6~7年でユニフォームを脱ぐ厳しいプロ野球の世界の中、工藤氏は29年間で224勝142敗3セーブ――。西武、ダイエー(現・ソフトバンク)、巨人、横浜、西武と計4球団を渡り歩き、「優勝請負人」と呼ばれ、チームを牽引してきた。
今回は、『「10年先の自分」をつくる』(KADOKAWA中経出版)を出版した工藤氏に、これから10年、長く結果を出し続ける人になるための極意について語っていただく。
日刊スポーツ/アフロ

30代以降、110勝以上できた理由とは?

113勝52敗3S

111勝90敗

これは私のプロ野球人生の成績をある時点で分けたものです。

プロ14年目、32歳でダイエー(現ソフトバンク)ホークスに移籍したときです。

現役生活実働29年間の中でも、ダイエーへの移籍は、私にとって大きな転機でした。在籍13年間で優勝11回、日本一8回の常勝チームだった西武ライオンズから、当時は万年Bクラス(6球団中4位以下)だったダイエーへの移籍。私の求められる役割も変わりました。

①自分自身が勝つこと

②強いチームへと変えること

③チームの後輩を育てること

大きく分けるとこの3つです。

常勝チームで自分が勝つことだけを求められたところから、万年Bクラスチームの“リーダー”へ期待される役割へと変わり、重責が肩にのしかかりました。プロ野球は平均在籍期間10年弱と言われ、多くの選手が実働6~7年でユニフォームを脱ぐという厳しい世界です。20代はとにかく全力でがむしゃらに頑張るしかありませんでしたし、それで認められることが大事でした。それが30歳を越えると、チームを名実ともに引っ張る立場になり、後輩を育てるという新たな役割を担う――。野球選手としての分岐点とも言える年代です。

そんな中、なぜ、私は30代になってから、47歳まで現役を続け、100勝以上挙げることができたのでしょうか。

それは、「自ら考え、自ら動いてきた」からだと思っています。

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