ルノー・日産と三菱自、提携拡大3つの狙い

徐々に深まる関係、業界再編の機運も高まる

2010年に提携を発表した日産自動車のカルロス・ゴーン社長と三菱自の益子修社長(撮影:今井康一)

ルノー・日産連合と三菱自動車は11月5日、業務提携関係を拡大すると発表した。三菱自は、日産自動車と軽自動車での合弁事業を展開しているほか、乗用車のOEM供給などで提携関係にあるが、ルノーとの提携は、日産がルノー傘下に入ってからは初めてだ。

新たに進める業務提携の狙いは大きく3つある。

一つは、軽自動車をベースとした小型車のグローバル展開だ。軽自動車そのものは日本独自の企画だが、軽のような小さな自動車は新興国のエントリーカーとして需要が見込める。すでにスズキやダイハツ工業などの軽メーカーは、軽をベースに各国の市場に合わせて開発した小型車を、アジア新興国を中心に展開し、実績を上げている。

ルノー・日産は新興国の拡大に注力しており、軽ベースの車種を取り入れることでラインナップが広がる。また三菱にとっても、ルノー・日産と組むことで、自力では望めなかった軽の世界展開が見込める。

電気自動車の開発も強化

二つ目は、電気自動車(EV)での提携強化だ。普及型EVは現在、ルノー・日産と三菱自動車しか手がけていない。競合各社はEVの商品発表こそしているものの、本格展開は様子見を決め込んでおり、EVは市場の先行きが危ぶまれている。

とはいえ、ルノー・日産と三菱はEVに多額の投資をしており、おいそれとは事業を縮小できない。両者で技術開発や新車開発を共同で進めることで、投資を抑制しつつ、事業の継続を目指す。

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