「グリコ出荷停止騒動」6月へ再開延期の切実事情 店頭の「プッチンプリン」が約2カ月消える背景

拡大
縮小
「プッチンプリン」などグリコを代表する商品群も出荷停止状態が続く(写真:グリコ)

再び「プッチンプリン」を味わえる機会が、さらに遠のいた――。

菓子メーカー大手の江崎グリコは、4月に発生した基幹システムの障害の影響で「プッチンプリン」「カフェオーレ」「アーモンド効果」「BifiXヨーグルト」など、17ブランドのチルド商品が出荷停止状態となっている。

障害の原因は特定できたが

グリコはこれまで出荷再開の時期を5月中旬としていたが、5月1日に出荷停止期間を延長すると発表した。再開時期は6月中をメドとしている。なぜ再度の延期となってしまったのか。

キリンビバレッジの果汁飲料「トロピカーナ」などもグリコに販売を委託しており、出荷停止状態だ(記者撮影)

現在、グリコはシステムの改修に着手している。問題となったのは、システム上の在庫数と実際の在庫の数が異なるなど、データの不整合だった。詳細は明かしていないが、障害の原因は特定できており作業を進めているという。

予定より遅れるのは「システム改修が完了した後、物流倉庫における現場での検証を行うことを決めたため」(グリコ広報)。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT